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ブルーブラッド ~NYPD家族の絆~ シーズン8のMIDORIのレビュー・感想・評価

3.8
ついに来ました、これが恐らくブルーブラッド史上最高のシーズンです。

シーズン6から突然エリンとジェイミーの登場が激減したり、いわゆる中弛みになりつつあったブルーブラッドですが、シーズン7を最後に契約更新ストップしたエイミー・カールソン(リンダ役)の存在をこのシーズンでは上手く利用し、逆に今までより面白いシーズンになりました。

家族というのは人間の集まりなので、生があれば死もあります。警官として日々働くレーガン家は常に生と死と隣り合わせなので、実感しているものの、家族がいなくなるのは別ものです。リンダ墜落事故、ジャック襲撃事件…。

刑事として毎日危険な事件を捜査しているダニーは熱血漢で、パッと見は落ち込まないような乱暴者に見えますが、それは看護師のリンダという光があったからであり、生きる光を失い、闇の中にいるダニーがとても辛そうだった。もちろん悲しんでいるのは旦那のダニーだけでなく、唯一の母を失ったジャックとショーンも同じ。でも、この息子たちが想像以上に強い。一人親になり、息子たちの前では隠しているものの荒れていたダニーを救ったのは、母を失っても強く生きる息子たちの存在で、“お母さんを悲しませたくない”と母に誓って生きる息子たちを見て、ダニーも生きる気力を取り戻したのは、このシーズンで一番の見どころの一つです。

第一話の冒頭で襲撃に遭ったジャックを救うダニーとエリン。ジャックが目覚めるまで病院で付き添っていたエリンは、今でもジャックがエリンとニッキーを大切に想っていることを知ります。父親の一大事なので、当然ニッキーも駆け付け、離れていた家族がまた一つに。(ただ、他のエピソードでジャックのクズっぷりが発覚するので、ジャックの魅力は毎回一時的すぎる)

そして!ジェイミーとエディ。このシーズンではエディが恋人を取っ替え引っ替えしていて、今までのようにジェイミーが飲みに誘っても来てもらえなくなったり、職務中も意見がぶつかってエリンが登場したことで余計ギクシャクしたり。後半は二人の命に関わるような事件が次々と発生して、ついにジェイミーは大きな決断をします…!この二人で良かったなぁと思ったエピソードの一つは、陣痛が来てしまった妊婦の出産を手伝った回と、職務中に事故が発生して裁判になり、弁護士を解任してジェイミーが闘った回。ジェイミーの弁論シーンは短かったけど、とても良かったです。

本部長周辺は、久々に元監察官のケリーが登場!そして、州知事役でデクスターのエンジェル役だったデイヴィッド・ザヤスが!引退した市長に代わって、リゾーリ&アイルズでリゾーリの母役だったロレイン・ブラッコが!キャスト豪華すぎて大渋滞です。このロレイン・ブラッコ演じる代理市長がかなりの曲者で、この人の暴走を止めるオジサン3人とベイカーたちが面白い(笑)

このドラマをシーズン6あたりでやめてしまったは、このシーズンまではぜひ見てほしいです。
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