きざし

大奥〜誕生[有功・家光篇]のきざしのレビュー・感想・評価

大奥〜誕生[有功・家光篇](2012年製作のドラマ)
5.0
こちらはDVD買った程、大好きすぎるドラマ。

「大奥」
と、いっても
こちらは「男女逆転・大奥」です!(*´∀`)

原作は未見です。 

が、初めて観たのは二宮和也主演の映画の方。

そっちがイマイチやったので、
あんまり期待はせず、

ただ多部未華子見たさに見たのですが…


いや~~!!
おんなじ原作でも、 
こうもクオリティーが変わるもんですかね☆~!?😲


正直、ドラマ版と映画版のクオリティーは雲泥の差。✴



このドラマの続編も菅野美穂主演でありますが、やはりイマイチでした、、、



なにがそうさせたのか…?



私が思うにそれは、多部未華子の力量ではないかと…!!!✨✨✴



このドラマも、
正直言って第二話まではそれ程面白くはない。



多部未華子が主になってくる第3話からがこのドラマの見どころです!!🙌



彼女の魅力って、不思議なんだよなぁ~😘


彼女がその場面にいるだけで、
グッと絵が引き締まる!



周りの役者達の演技が、演技ではなくなる!!!



それは、ひとえに彼女の存在感。

まるでホントにその役になったかのようで、
相手役たちの底知れぬパワーを引き出すような、
そんな力が彼女にはあるような気がします。(*´ω`*)


ドラマから、話がそれました😂



あらすじは、こんな感じ…


時代は、徳川家光公のころ。


江戸では、若い男子だけが罹る
「赤面疱瘡」という病が流行り、

男子の人口が激減する。



そんな折、江戸城に出向いた僧侶、

有功は、なぜかなかなか帰らせて貰えなくなって…




日本でも、世界でも、時代劇を観た時に思うこと。


私たちは、彼らの犠牲の上に成り立っているということ。



彼らは、自分が生まれた場所から、
逃げるとこはできない。

自由を求めて抗い、くるしみ、
それでも自分の運命を受け入れて、
生きていく。


私たちの自由は、そんな彼らのおかげなのだと。



このドラマの主人公、
多部未華子演じる家光も、

そして僧侶としての道を閉ざされた堺雅人演じる有功も、、、



次から次へと彼らを襲う悲しみ、

それすらも受け入れて、
お互いを支え合う彼らの姿に、

毎話涙なくしては観られません!!!!。:゚(;´∩`;)゚:。



このお二人以外にも、
それぞれのキャラクターが個性的かつ魅力的。



とくに、麻生祐未演じる春日局はお見事!!


未だに「お局様」という言葉が使われるくらいの
やなババア代表の、春日局。


それをほんっと~に、いやらしくもしなやかに演じている。



戦国の世を生き抜いた春日局。


少女時代のそんな思いを胸に、
平和な世を作るという使命を全うしようとした、その使命感。



ただ、ヒドい悪女ではなく、
そんな二面性も魅力のキャラクターでした。


そして、家光の跡継ぎを生む子種として大奥に連れてこられた捨蔵に、窪田正孝。


彼は、暗そうな役が多いけど、

ほんとはこんな軽~い、頭空っぽなタイプの憎めない役、
お似合いですよね~!


ほんと、アホっぽくていいわ~!😂✨


そして、有功を演じた堺雅人。

堺雅人らしい、穏やかで物腰しとやかな役。
笑顔を絶やさず、
なのに本来の自分らしさを奪われるような周りの仕打ちに、
苦しみ、時に荒々しさもみせる。


そんな主人公を見事に演じていました。



そしてそして、我らが多部未華子ちゃん!


彼女が演じる家光

ただの上様ではなく、その裏の複雑すぎる事情。

幼少期からの悲しい出来事、

そして、有功と出会い初めて訪れる幸せ。


少女の顔
少年の顔
母の顔
将軍の顔
女の顔
嘲る顔
憂える顔
優しい顔
泣きじゃくる顔



あらゆる顔をクルクルと変えながら魅せていく様が見事です!



とくに第3話でのなかなか普段耳にすることもない高笑いからの涙。

そして真顔からの号泣。


泣き声も、笑い声も完璧すぎる…!!



この瞬間、まばたきも忘れて魅入ってしまうのです。


予想もつかない展開と、ラストも見どころです!


まだ観てない方は、ぜひとも…!!!
きざし

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