仮面ライダーのフォーマットと学園モノのフォーマットがリンクした佳作!
多感な時期で葛藤やジレンマも多い高校生の悩みを、時には殴り合いながら、許し、受け入れあって"ダチ"になっていく学園モノのフォーマットと
電王で確立された、依頼者の問題を怪人を倒すことで解決しながら、2話の物語・1年の物語を進めていくフォーマットがかなり高い親和性なんですね。
その辺りはW(ハードボイルド)、ドライブ(刑事モノ)とも共通でどっちのジャンルも好きな人にはぐっとくるはず!
少し逸れるけど、エグゼイド(医療モノ)は同じようにフォーマットのリンクを行っているけど、死という医療の重大なテーマが仮面ライダーでは描ききれないので半端になってしまっている。
その点を見れば、やっぱり学園モノを選んだのは正解だったと思います。
学園モノだからこそ各話にそれぞれ教訓となる要素が入っていますし、ぐっと感情を揺さぶられる場面がたくさんあります。
ちなみに、本作は「例のプール」での初カラー撮影が行われた異色の作品でもあります。(平成ライダーでの初出はダブルの回想)
レギュラーもゲストも退社したり、未成年飲酒やら喫煙やらで解雇されたり、出家したりと平成20作品中一番出演者のその後がひどい作品でもある笑
そんな本作ですが、内容自体は爽やかなので色んな方におすすめしたいですね〜
主演が福士蒼汰、2号目が吉沢亮、ヒロインが出家前の清水富美加と話題性が高いのも薦めやすいポイントのひとつです笑
二人の素面アクションがこの時からいい感じなのも👍
後の冬映画だったり、某オシャレ漫画原作の映画だったりでアクションに再共演しているのも他のライダーシリーズにない魅力。
ちなみに変身前後ともにワイヤーアクションが多用されていたのもフォーゼの特徴。
背面から出るスチームも使って行う、宇宙にいるかのような低重力アクションはこんなやり方もあるんだと感心しました😊
敵幹部は悪からぶれなすぎて笑えてくる。
水瓶座がなぜかずっといい子なのと、案の定なヴァルゴ以外が圧倒的な性悪で驚く。
クリーチャーデザインは平成ライダー(龍騎、ブレイドあたりから)の形と離れすぎずに星座モチーフを使っていて完成度が高い。
役者も豪華だし、キャラとしっかり合っていて、それぞれ個性も出ているので全体を見た意味でもかなりの完成度になっている。
考えてみたらここまでの完成度は他の作品から群を抜いているかもしれない。
音楽は準有名歌手が担当していて、キャラソンが少ないので印象も少ない。
最強フォーム用の「コズミックマインド」がなんとなくわかる程度…
卒業式回がよかったので、仮面ライダーガールズで唯一「咲いて」が聴けるようになった笑
こんなところかしら☺
良さも悪さもいろいろありますが、見えるところでは成功している作品ですね!
関係ないけど、フィルマークスのキャスト欄に千眼美子名義でクレジットされてて複雑な気持ち…
当時は清水富美加だったんだよ……
備忘録に!
各話 ★★★★
完結編 ★★★★
最終回 ★★★★★
ライダーデザイン ★★
2号目デザイン ★★★★
量産ライダー なし
アクション ★★★★
主演 ★★★★★
ヒロイン ★★★★
敵幹部 ★★★★
敵デザイン ★★★★★
演技 ★★★★★
音楽 ★★★