橘

ボルジア家 愛と欲望の教皇一族 セカンド・シーズンの橘のネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

なんだかんだで楽しんで観ました。
ボルジア家がまともに見えてくる…実際、このドラマの描き方はかなりまとも。ロドリーゴはお家やヴァチカンの富の事ばかり考えてるんじゃないし、チェーザレも父が明らかに弟を贔屓してるけど表立って反抗せずに父に従ってるし、ルクレツィアも政略結婚に使われまくるだけのただのお嬢さんじゃない。どうかしてるのはホアンだけだ…。影も形もなくなってる3男・ホフレは…??

ヴァネッツア・カタネイとジュリア・ファルネーゼとルクレツィアが3人並んでる画が美しくて好き。ジュリアは美しく格好良いです。福祉問題にも切り込むし他2人を巻き込むしで有能。3人仲良いね。。
マキアヴェッリがとてもマキアヴェッリで良いです。名前が思い出せないけどメディチ家の枢機卿もなかなか有能です。
カテリーナ・スフォルツァもこの世の中で渡り歩くにはこのくらい女傑じゃないといけないんだろうな、って思いました。10人のエピソードは対ボルジアだっけ?とはなりました…少なくともホアンに向けてではない。

ボルジア家がまともな分、ローヴェレ卿がどうかしてて面白いです。この人が逸脱し過ぎてて、歴史ものなのに先が読めない。
手際が良くて殺し屋状態だし、カンタレラはボルジア家が愛用してたと言われてる毒薬なので、もうローヴェレ卿何でもするな、と思いました。
マキャベリズムの体現は、チェーザレよりもローヴェレ卿では。ゾルディック家かと思った。ローヴェレ卿の刺客の役者さん、普通に顔が怖い。。

ルクレツィア像も新しいなと思ったけどこのルクレツィアは好き。
ミケーレがかなり自由。ママ溺愛だし、同性愛者…ってこの匂いはしてたな。いきなり影から現れるのはミケーレっぽくて良きです。

ジェレミー・アイアンズさん、今シーズンで結構苦悩してるロドリーゴかなり良かったです。最終回の壮絶さ。それまでも魂抜けた顔してたけど最終回のそれは1段上でした。
チェーザレのフランソワ・アルノーさん、観たことないと思ってたけど、『マイ・マザー』でグザヴィエ・ドランさんの恋人役してた方だ!髪型違うから気付かなかったけどシーズン2にしてググってようやく知る有様。彼も良い役者さんです。

チェーザレが弟殺して枢機卿辞めて軍人になるのと、ルクレツィアがアルフォンソくんと再婚するのと、ロドリーゴが毒を盛られるがほぼ同時に起こってるので……史実通りに進んでない。
あと1シーズン残ってるのにどうなるの?と思いつつ、ここで打ち切りらしいファイナルシーズン観ます。
橘