シーズン19を見ていなかったなと思って見始めたのですが、前のシーズンのストーリーを思い出せなくて、Filmarksを遡ったら最後に見たのが1年半前でした。そんなに時間経ってた！？と自分でもびっくりなのですが、見始めた途端にギブスが引退してしまいました…マーク・ハーモン、長い間お疲れさまです。
ギブス降板のストーリーは長い間考えられていたのだろうと思いました。ギブスの暴露記事を書いた宿敵の記者マーシーを演じているのは、ギブス役マーク・ハーモンの奥様であるパム・ドーバーです。奥様が降板前のストーリーに登場するだなんて、CBSからの感謝状のようなものだと思います。フォーネルとの車内での会話やシーズン1からずっと仕事をしてきたマクギーとの会話など、このドラマとドラマファンから長い間愛されていたからこそ、大切にギブスを送り出した演出に感動です。ギブスとエリーを同時に失って情緒不安定なトーレスや長い付き合いの友人としてギブスの新しい人生を温かく送り出したヴァンス局長とダッキーなど、19年も主演を演じたマーク・ハーモンの降板ストーリーは、これまでのNCISでは無かったような美しい降板の仕方でした。19年間、本当にありがとうございました！
新しい上級捜査官として登場するパーカー役のゲイリー・コールは、海外ドラマではよく見る俳優の一人で、「SUITS」や「シカゴ・ファイア」では主演の人たちと対立する悪役を演じて、「グッド・ワイフ」「グッド・ファイト」では弾道分析専門家でダイアンの旦那様役を演じていました。ギブスを庇ってFBIをクビになり、ギブスの後任としてヴァンス局長に雇われたパーカー捜査官として5話から正式に仲間入りします。NCISに入るか悩んでいたパーカーがNCIS入りを決意するシーンで流れた、デヴィッド ボウイの「Changes」にはウルウルしてしまいました…流すタイミングも曲も完璧すぎる。正直、ギブスが引退したらこのドラマは終わりでしょと思っていたのですが、パーカー捜査官、とても魅力的な人です！人柄的にはフォーネルとトニーを足して割ったような人物で、人脈も広くてあちこちの機関に知り合いがいたり、エンタメ系の知識にも詳しいのでメンバーとすぐに打ち解けたり、脚本家の人は良いキャラを作り上げたなぁ〜と思いました。FBI時代の友人フォーネルからギブスの話を聞いていて、自らギブスルールを調べて捜査に活かしたり、ギブスに対するリスペクトが感じられるところもメンバーがパーカーに心を許した理由の一つだと思います。
メンバー総入れ替えでも面白いNCIS、シーズン20の配信がとても楽しみです！
