MIDORI

NCIS ネイビー犯罪捜査班 シーズン12のMIDORIのレビュー・感想・評価

3.0
NCISメンバーみんなにとって、とても受難の多いシーズンだったと感じる。

ダッキーの旧友の死から始まり、マグギー父子の関係、ギブスとフォーネルの元妻ダイアンの悲劇、NCIS捜査官の死、そしてシーズンフィナーレのギブス。

最近はNCISLAばかり観ていましたが、やっぱり本家NCIS良いです。LAの気候と同じようなメンバーの陽気なかんじも好きですが、鬼軍曹ギブスが指揮するスーツ軍団DCチームの面白さも安定だな〜と思いました。既婚者エリーになってから、独身女子に絡みまくるトニーが見れなくなってしまったのは残念ですが、パーマーくんが検視室からオフィスによく上がってくるようになり、ギブスの悪口(?)みたいなのを話してたら後ろにいるパターンも増えました(笑)

にしても、ギブスルール広まりすぎでは?と思った今シーズン。国防総省の極秘任務で遠距離恋愛になっていたマグギーとデライラですが、とある事件でマグギーが見つけたマークがデライラが追っているテロ組織のマークだったことから、合同捜査となります。最後マグギーとデライラは犯人に捕まって生きるか死ぬかといった場面のときに、デライラがギブスルールを忠実に守って間一髪助かるといった事件があり、デライラもあの長いルール覚えてるんだとビックリ。マグギーが父へ宛てた手紙にも、マグギーの父がギブスルールを評価していたことが手紙から分かります。そして、ドーニゲットの母(役者:ミミ・ロジャース)がシーズンフィナーレに登場しますが、そこでもギブスルールの話。NCIS局内とかならともかく、国防総省とかCIAにもルール広まってるのは、もやは笑えます。

心を病んだフォーネルの回では、ダイアンに起きた悲劇が過去のNCIS捜査官の模倣でちょっと震えました。そして、その犯人が見つかりますがそれまたビックリな事実が判明。ギブスはフォーネルのために復讐のシナリオを用意しますが、これに関しては人道的にどうなのか何とも言えない(笑)ただ、シャノンとケリーを失ったギブスにとって、フォーネルを癒せるのはそれしかないと思った結果ですが…ヴァンス局長もギブスが何かやったんだろうなと察してはいるものの、彼自身も妻をテロリストに殺害される被害を受けて、ジヴァと共に復讐した過去があるからこそ特に追及せず終了。ギブスルールの「捜査に私情は持ち込まない」だけは、ギブスも含めて誰も守ってないのが違和感(笑)

ギブスがNIS時代に潜入捜査していた頃使っていた偽名が使われて、その偽名を使っていた人が死亡する事件では、懐かしいマイク・フランクスやジェニー・シェパードの名前が登場…マイクもジェニーもNCISのために死んでいった人たちなので、名前が出るだけでも嬉しいです。トニーとエリーがギブスに潜入捜査の内容を聞いたら「IT技術者として潜入していた」と(笑)パソコンはもちろん使えないし、スマートフォンすら破壊するギブスがIT技術者!?と、ビックリするメンバーが面白すぎます。

アンソニー・ディノッゾ・シニアが今シーズンもゲストで登場し、マグギーがシニアの息子役で潜入した回では、裏美術ビジネス界の贋作アーティストから仕事は何をしているのか聞かれて困り果てた挙句、モデルをやってると嘘ついていたのがツボです。その後、モデル繋がりでマグギーがNCISの顔に選ばれるストーリーがあり、以前(まだジヴァがいた時代)にNCISの顔に選ばれたものの表紙になれなかったトニーは超嫉妬(笑)役の中でトニーはもう40歳超えてる設定ですが、それでもモデルになれなかったことを嫉妬してるのが、オジサンなのにかわいい。

次のシーズンでトニー役マイケル・ウェザリーが降板です。BULLを見ている流れでNCISのマイケル・ウェザリーが見たいなと思い見始めたNCISでしたが、BULLでの活躍は知っているものの、NCISのマイケル・ウェザリーも最高だったので、次がラストなんて信じたくない気持ちもあります。BULLで見るマイケルにはトニーの頃の印象が全然無い(体型も大きくなって貫禄があるから?)ので、役者としての才能もすごいです。シーズン13はじっくり楽しみたいと思います。
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