おーたむ

エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY シーズン1のおーたむのレビュー・感想・評価

4.2
最近、映画にはとんとご無沙汰ですが、かわりに海外ドラマを見るようになりました。
特に好みなのは、一話完結の捜査ものや法廷もの。
こういう作品の何が良いって、他に別の作業をしながら流しておくのに最適なんですよね。個人的に。
ということで現在、同時並行でいろんなドラマをちょっとずつ見ている(というか流している)最中なのですが、その中で最初に見終わったのが本作でした。

前述のとおりの一話完結型のサスペンスミステリですが、作品の縦軸として描かれるのは、ホームズとワトソンの再生の物語であり、また、ホームズ&ワトソンというコンビの誕生の物語です。
この縦軸もきっちり機能させ、良質のサスペンスと並行して感動的な人間ドラマを描いてみせた製作陣は、なかなか素晴らしい手腕だったと思います。
二人とも挫折者に設定するとはねー。
なるほどなー。

アジア系女性という思いきったワトソンの造形も、いい方に転がってたと思います。
単に目新しいとか、現代的なトレンドを押さえたとかいう意味合いだけでなく、「男性であるホームズには理解しえない部分を持ち、それを補える」という点で、ルーシー・リューのワトソンは、よりホームズと対等な存在になりました。
女性版ワトソンというアイデアは、本作が魅力的なバディムービーとなった要因の中でも、大きなものの一つだったんじゃないでしょうか。

まあ、長々申しましたが、要はおもしろいサスペンスドラマだったってことです。
もちろんシーズン2も見ます。
そう思わせてくれるだけのシーズン1でした。
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