トケグチアワユキ

デリバリーお姉さんNEOのトケグチアワユキのレビュー・感想・評価

デリバリーお姉さんNEO(2017年製作のドラマ)
5.0
便利屋のお姉さんふたりのストーリー。
毎度毎度ミクロな問題を解決したり、雑談してるだけだったり。
基本、青春切ない系ストーリーの1話完結。
ある意味では、現代版ゆるゆる探偵物語、もしくは女性版まほろ駅前。
あ、イヤ、松田優作さん、三浦しをんさん、申し訳ありません。ってレベルで、ミクロ。


脚本は三浦直之 (ロロ)と大歳倫弘 (ヨーロッパ企画)。
三浦直之担当回は劇場での演劇的な観念を映像化したような、ロロの世界全開なのに対して、大歳倫弘回は長めのコントっぽい。
このテイストの違いは、観る人の普段のセンスや行動、バックボーンによって好みが分かれるだろうが、私は圧倒的に三浦直之派。

主演は岩井堂聖子と木竜麻生。
ロロの俳優陣も全集結。キャラ全開で、ある意味、劇団のプレゼン資料かよと。
でも、このあとマジで板橋駿谷売れたしな。


第3回のプールで涙腺決壊。
木竜麻生もすばらしいが、この回の岩井堂聖子にはハートわしづかみされた。
ビジュアル的には、もう二度とこんな姿 (セーラー服) 見れないかも。

三浦直之回はどれもロロワールド全開で最高だけど、大歳回ではCMはさまず本編23分をリアルタイムとして1シチュエーションドラマに仕立てた第5回が出色。
ただただ23分歩きながら会話するだけ。
CM枠を移動させる許可をした制作側に、イイねの連打。

大名作ドラマです。