ジョジー

英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件のジョジーのレビュー・感想・評価

4.1
ベン・ウィショーがゴールデングローブ賞を獲得し、更にヒュー・グラントも出演してると言うので観たいと思ってたドラマ。いつものレンタル店で見つけてすぐ様借りてきた。ただ、この邦題はとてもレジに持って行きづらかった(笑)
60〜70年代にかけて英国で実際に起きた政治家のスキャンダル「ソープ事件」をベースに3話立てで描かれています。
同性愛が違法だった時代、ヒュー・グラント演じる国会議員ジェレミー・ソープがベン・ウィショー演じるノーマン・スコットと肉体関係に。一夜の情事におさまらず、まるで恋人同士のようなふたり。しかし別れが訪れ、ジェレミーは保身のため事実を揉み消そうとノーマンの殺害を計画するのですが…。
頭の良い国会議員にしては手紙等後に残る物を書くなんて軽率な気がしたけれど、その時はそれだけノーマンのこと愛してたんでしょうね。幸せそうなふたりが泥沼化して、リアルに愛と憎しみは紙一重だと感じました。
ジェレミーの誤算はノーマンが思ったよりも頭の回転が速かったことかな。ノーマンの笑顔や泣き顔を見たら抱きしめたくもなるの分かるし、そんな計算できなかっただろうって言うのも分かるなぁ。
ノーマンが捨てられ、放り出された子ウサギになり、命を狙われて、裁判に至るまでの変化が見どころかな。
ジェレミーはどんなに悪いことを目論んでもそれに加担してくれる仲間がいるのが不思議なくらい。
政治のために何だかんだで2度結婚して、ひとり息子がいるジェレミー。あれだけ暴露されても支えてくれる2度目の奥さんてどんだけ度量が大きいのかとも思ったし。
追い詰めらるジェレミー・ソープとマイペースに生きるノーマン・スコット。ちょっぴりユーモアもありながら、サスペンスフルな展開から目が離せなかったです。

目が離せなかったと言えばウィショーさんの仕草が本当に可愛らしい! 性別問わず人気あるの分かります。
ヒュー様は若い頃の精悍さには欠けるけれど、胡散臭い政治家が似合う年齢になったなぁと。ただ、ロマコメの帝王を思わせるシーンもあって素敵だったけど(^^)
一気に観れてしまうドラマでした。
ジョジー

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