このレビューはネタバレを含みます
イングランドとウェールズは、1967年に21歳以上の男性同士の同性愛行為を合法化したそうで、1966年までは成人でも犯罪行為でした。今では国会議員でカミングアウトしている同性愛者は、世界で最も高い国らしいですが😆
1960〜70年に、実際にイギリスであったソープ事件のドラマ化です。庶民院議員のジェレミー・ソープは、同性愛が違法だった当時、青年ノーマン・スコットと関係を持っていた。自由党党首となったソープは、別れてからもしつこく付きまとうノーマンとの過去を清算するため、彼の殺害を計画&実行する。
誰も殺人なんか嫌だから、殺人依頼はたらい回しw 受けた殺し屋が間抜けな男で殺人は未遂にw ノーマンは「黒幕はソープよ」って主張するけど、相手にされず。逮捕された殺し屋は、刑期を終えた出所後に、ジェレミー・ソープに指示されたとマスコミに訴え、ソープと事件関係者が刑事訴追されることになる。
同性愛トラブル&殺人未遂なんて悲惨なイメージなのですが、ストーリーはスリルのある展開なのに、なんだか滑稽で面白いw これも役者の演技力かww
一癖も二癖もあるソープとノーマン。ヒュー・グラントは、権力者のいやらしさ&裏の顔を持つソープを、ベン・ウィショーは、男性も女性も魅了する情緒不安定な色男ノーマンを、見事に演じてます。最高です🤣
権力に屈しない自由人ノーマンは、裁判でベッドの中の様子まで赤裸々に披露(この時はもう同性愛は合法化)😆
キャントリー裁判長は、そんなノーマンをペテン師呼ばわりして、裁判員制度の裁判員にソープの無罪を印象づけるw 超権力者のデキレースw
エンドロールで、キャントリー裁判長はイギリス中で模倣され、笑いものになったって紹介されてたから、ちょっとスッキリですね😆
ジェレミー・ソープは、こんなスキャンダラスな裁判中に選挙に出る暴挙w しかし、この醜聞で致命的ダメージを受け、判決後は政界引退に追いやられる。彼が率いた自由党も衰退した模様ですw
最後に、現在の実際のノーマン・スコットを拝むことができます😊
(スターチャンネルEX-DRAMA&CLASSICS)