山岡

デスパレートな妻たち シーズン4の山岡のネタバレレビュー・内容・結末

4.4

このレビューはネタバレを含みます

相変わらず刺激に満ちた展開で面白かった。
メインゲストキャラのキャサリンを巡るミステリーはとても見応えがあったし、9話「竜巻襲来」はシーズン3の7話「無慈悲な銃弾」程の完成度ではないものの、このドラマが特別な存在であるとアピールするには十分なインパクトがあった。

しかし、本シーズンは登場人物の行動に違和感を感じる場面が非常に多かった。

まず、ブリーがオーソンの轢き逃げ発覚により別居した件。この世界ではあらゆる不法・不道徳行為が横行しているにも関わらず、ブリーが過剰に反応したのはとても違和感があった。かつてアンドリューが轢き逃げをした時には全力で隠そうとしたのに…。

オーソンが轢き逃げを吐露した時、マイクがオーソンを突き落とした件を黙っていたのも許せなかった…マイクは本作の中では珍しく道徳心のある普通の人間というイメージだったので彼がオーソンだけを悪者にしたのは不思議に感じられた。

あとリネットとケイラの件。そもそも夫の隠し子を育てなければならなくなったリネットは不憫でならないが、一応、リネットがケイラと自分の本当の子供に差をつけていたこと、それによりケイラの精神に影響を及ぼしていたことは紛れもない事実だ。それなのにケイラだけが割を食って終わる展開には納得いかなかった…。

そして最も許せなかったのがイーディいじめ。この世界では不倫や浮気は日常茶飯事。ガブリエルはイーディがカルロスに対し本気だったのを知っていながらカルロスと浮気していたし、スーザンもイーディと交際中のカールと浮気している。それらを棚に上げて、寄ってたかってイーディをいじめ、村八分にする展開は非常に気分が悪かった。デスパレートな女達が対等にやり合っていたから、どんな悪事を働いてもカッコよかったのに、これではガキの喧嘩。あの展開はマジで最低最悪だった。

このように、ドラマへの不信感が募り始めたシーズンだったが、最終話のタイムリープで衝撃を受けた…しばらくこのドラマに飽きることはないだろう。
山岡

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