なち

デスパレートな妻たち シーズン8<ファイナル>のなちのレビュー・感想・評価

5.0
S1レビュー後ここまで一気見してしまったので、各シーズンのレビューはここでまとめて書こう。

本当にいろんなことがあった。
イーディー、レックス、スーザンの元旦那(ごめん名前忘れた)、リネットの赤ちゃんの死。
悲劇のハリケーン。
スーザンのお掃除デビュー。
ベスとレネの登場。
トムとリネット夫婦の危機。
本当に本当にいろんなことがあった。
もはや私も彼女たちの隣人になった気分で各シーズンごと一喜一憂して何度泣いたことか。

良い話もあれば悲しい話もあり、何より個人的に好きなのはブリーの変わり様。
お堅い聖母マリアかと思っていたが、シーズンを重ねるごとにどんどん大胆なキャラになっていって、一番人間味溢れる素敵な人だと思う。
ガブリエル、リネット、スーザンみんな好きだけどね。
リネットのユーモア溢れる毒舌、スーザンの素直で真っ直ぐで隣人思いなところ、ガブリエルの辛い過去と子供への愛情、みんなそれぞれキャラが立っていて、全シーズン見終わった今全員と昔からの古い友人の気分でいる。

S1からの謎キャラポールヤング、たしかに悪いことはしたけどどうも最初から最後まで嫌いにはなれなかった。マイクの息子を引き取った経緯、メアリーアリスの罪、マーサフーバーとの確執、ベスとの結婚、たくさんの物を背負って生きてきた彼をどうしても責めることができない。
悪そうな顔がよく似合うが、どことなく完全な悪にはなりきれない良さを感じるんだよな。

このドラマでかなり濃く描かれているのが“秘密の共有”。
お互いの弱みを握ることもあれば共有によって得られる友情など多くの教訓を得たと思う。家族・友人・隣人との絆や裏切り、自分の立場から大切な友人に賛同できなかったり、友人だからこそ過ちを指摘してあげたり、こんなに多くのことを学べるとは思っていなかった。
かなり深刻な場面も多いが、しっかりユーモアがあって笑いも混ぜてくれて非常に見やすい。

オーソンも結構好きなんですよね。
ブリーへの一途さ、とても良い。
なんだかんだ言って品があって趣味趣向も良く正直レックスよりもお似合いと思っている。

個人的にあまり好きになれなかったのがトム。リネットを立てることができて仕事もそこそこできて無難な気がするけど、リネットと言い合いしているときの口調がどうも好みではない。別居してるときトムが他の女に走った時は本当に残念でならなかった。
が最後はちょっと好きになれたかも。




以下シーズン8ネタバレ











最終シーズンでまさかマイクが死ぬとは思わなかった。
お葬式での回想シーンはマイクの良さを詰め込んだ本当に良い回だった。最初から最後までとても良い友人、良い旦那、良い男で素晴らしい役だった。
こんな大役消すなんて…ウォーキングデッドのグレンを思い出してしまった…

“オタクは感情が喜怒哀楽ではなく冠婚葬祭”っていうのをTwitterか何かで見たことがあるが、このドラマは実際に冠婚葬祭多いし感情も冠婚葬祭になってしまう。

最後はみんなハッピーラブ&ピース!
と言うと過言になるけど集大成としてはとても良い最終回だった。
リネットとトム
ガブリエルとカルロス
スーザンとリネットには孫
ブリーは弁護士と
カレンとロイ
皆それぞれの人生を歩み出す、本当に素晴らしい締めくくりで心から見て良かったと思えるドラマだった。
ありがとう。
なち

なち