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Aではない君とのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

Aではない君と(2018年製作のドラマ)
4.7
大手建設会社に勤める吉永圭一(佐藤浩市)に、前妻・青葉純子(戸田菜穂)から突然の電話が入る。離れて暮らす中2の息子・青葉翼(杉田雷麟)が同級生への殺人容疑で逮捕されたという。ネット上には翼の実名や個人情報が晒され、困惑した吉永は弁護士の長戸光孝(八嶋智人)を訪ねる。早速接見するも沈黙を貫き通す翼。記者・中尾俊樹(山本耕史)からの情報で、翼が少し前に起こした万引き事件を収めたのが被害者の父で弁護士の藤井智康(仲村トオル)だと判明。そんな恩人の息子を殺したというのか…。
翼の沈黙が災いし“逆送”、つまり公開の法廷で刑事審判を受ける可能性が高まっていくなか、現状を打破すべく長戸はお母さん弁護士の神崎京子(天海祐希)を吉永に紹介する。神崎は献身的に吉永親子に向き合うが、翼は反抗的な態度を取り続ける。やがて神崎は保護者が弁護士同様の立場となる「付添人制度」の存在を知ることに。吉永は、息子翼が抱えている事件の真相の秘密を付添人の立場から調べていく。
薬丸岳の同名小説をドラマ化。
吉永圭一は、息子の翼が同級生を殺害したことに向き合うことになる。「どこで息子翼の育て方を間違えたのか?」「これは罰なのか?」と自問自答しながら、息子翼が抱えている事件の真相を、ママさん弁護士の神崎の助けを借りながら探り、知らなかった息子翼の秘密を知り、息子翼と出来た溝を埋めて絆を取り戻そうとする吉永圭一の葛藤と奮闘を、周りの「親は何をやっているんだ」「息子は死刑にすれば良い」などの中傷、周りの人間が事件を知り仕事や人間関係に影響があるなどの苦しみ、息子が事件の真相を明かそうとしないことへの戸惑い、息子の知らなかった面を知り自分の不明を恥じる、息子翼が抱えている事件の真相を知り翼の贖罪を支えたい真摯な思いなどの加害者の肉親の目線から緻密に描いていて、「贖罪とは?」「息子の罪に肉親はどう向き合うべきか?」を考えさせる社会派サスペンス、「息子翼が同級生を殺害した動機の1ついじめは何故起きたか?」「息子が同級生に送ったメールの「もっと面白いものを見せる」の意味」の謎解きのサスペンスミステリー、親子だけでなく全ての人に必見の社会派サスペンスミステリードラマ。
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