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ゲゲゲの女房のmのネタバレレビュー・内容・結末

ゲゲゲの女房(2010年製作のドラマ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ゲゲゲの映画きっかけで水木しげるを知りたくなり作業用bgmにして5日ほどで観終わった
面白い作業用bgmがあると作業も順調に進むのでありがとうて伝えたくて〜〜いやー脚色されているとはいえ面白かった!!!!
10年以上前でビックリ、松下奈緒は恋に落ちたらが好きだったのだけどめちゃくちゃ目の演技がいい 最後の大杉漣さんでどうしても泣いてしまう、だぶってしまった 

当時の漫画家の扱いのひどさ理不尽さ...一巻分原稿料未払いってページ数わかんないけど!?!?!?!?ってドン引きして話が入ってこない回がたびたびある

朝ドラ?脚本ロジックたのし~ 月曜放送分「どん底、波乱!」→火曜「どん底を抜けるための大切なこと(A)ができない事情が浮上」→水曜「Aが無理ならBでいこ!」→木曜「Bでいけた!やったで!」→金曜「Bも無理だった!月曜よりどん底!」土曜「Cでいける!最高!」 って感じがした

鬼太郎うちきりにあってもあくまくん打ち切りにあっても観続けられるのは水木しげるが大成するってわかってるからなんだけど夫婦が明るいのが救いだった 90話くらいからやっと光が差し込みはじめるとふみさんと同じ気持ちになり毎秒泣いてた すごすぎんだわ。

ガロ系の作品が好きなのでそのルーツを知れたのも良き 窪田なんとか君の役がシティハンターの作者、斎藤工の役がつげ先生だったり 

ふみさんのキャラクターがとにかくまあよかったんよね 引っ込み思案だけどいざという時はチカラを発揮する そして水木先生がもう登場時からずっと肝が座ってるから、まわりのキャラに影響与えてくのが面白い。ガロじゃなくてゼタの編集長さんがイケボだったね。魂もかっこよかった。

「漫画じゃないと思うことは伝えられない。」
「自分をかわいそうがるのはつまらないこと 。死んだ人が一番かわいそう。生きてる人には同情しない。」って水木台詞もいい。
昔5年間くらい水木先生のインタビューをデスクトップに貼り付けてたの思い出した。「スランプはクソが詰まったようなもの。クソを出せばいい。クソが出なければ死ねばいい。」
超シンプル。地獄をみてきた人間の言葉。

時代的にもう家父長制まっさかりでお見合いとか家継ぐとかドン引きすることも多かったけどまあその時代だしね 演出過剰なのも邦画朝ドラあるあるだけどこれは面白くて気にならなかった
成功してから子どもの話が増えてあんま漫画の話がなかったのがちょっとだれたかなというのもあったけど充分見応えありました
スランプになった水木先生が妖怪に俺たちを描いてくれよって言われるとこがすきだった 

戦争で死んでいった戦友たちが夢にでてきて俺たちを描いてくれよって言うんだって話もだけど、自分以外の目に見えないもの、今ここにいないものにつき動かされることって多分誰でも持ってるんだけど水木しげるはそれを継続してやってなくなったあともブームを起こしてるのがまさに本物は残るってことなんだろうな

綺麗な所ばっか描かずに本当の苦みを描いて、その上で万人受けするのを描くってすごいことよ 大変楽しい時間を過ごしました 
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