きんぱち

ゲゲゲの女房のきんぱちのレビュー・感想・評価

ゲゲゲの女房(2010年製作のドラマ)
4.2
良いシーンが多かった。

リアルタイムで観ていなかったので、地上波再放送で全話観ました。

昭和の時代に活躍した、水木しげるの半生。

それを支えた妻、布美枝の半生の物語。


内助の功で支え続けた奥さんが主役なのがよかったよー

昭和当時の家族、家父長制は今観ると違和感があるけれど、コレが昭和の理想的な家族像だったんだと思う。

結婚相手を親が見つけて5日で結婚!そしてすぐ引っ越し…なんて無茶苦茶な。

そんな中で、漫画家という特殊な仕事で、おまけに毎日食うか喰わずの生活を強いられる主人公たちには、家族の皆んなも…心配…というか冷ややか…

しかも、マンガは風紀を乱すいかがわしい俗物だ!なんて言われて近所の人たちから集中砲火を浴びる始末。


ただ悲しいことや辛い事があっても、最後まで諦めずにマンガを描き続けたしげる、
支え続けた妻、布美枝の夫婦愛は、マジで泣けた。


・しげるを父親が非難した時。涙ながらに…
布美枝「この人は、ホンモノの漫画家です!」

・悪魔くんがテレビドラマで放送された時、
しげるが友人の慎二に…涙ながらに

しげる「みんながそっぽを向いた時もアンタだけは、最後まで俺と悪魔くんを信じてくれた…アンタの目に狂いはなかった…最高の編集者だ」

・そして、最終週。
水木プロ設立20周年感謝パーティーで、

今までお世話になった人たちが、しげるではなく、布美枝を囲み…
「おめでとうございます。」

その後しげるが…
「お母ちゃんがおらんかったら、ここまで来んかったなぁ〜」

などなど、他にも挙げればキリがないが、良いシーンがたくさんありました。

今は亡き、大杉漣さん、野際陽子さんの2人を見ると、あーこの2人ももういないんだよなーと感慨深い。


何より松下奈緒が良かったー

最初は美人すぎて、イマイチ感情移入できないと心配していたけれど…

常に家族を支える松下奈緒が健気だった。

最終回…終わるのが名残惜しかったなー
きんぱち

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