「感謝しています」
この言葉の残酷さを初めて感じた
自分に愛おしい時間をくれて
ありがとうございます、と貴和子は言う
そこには
愛おしい時間を奪われたひとが孤独のなか佇んでいる
貴和子は逃亡中
沢山の
奪われた人と出会っていく
辛い時間を過ごしている人たちと触れ合うことで
なにかに気付いてほしいと願ったよ
貴和子を助けてくれたのはそんな奪われた人たちなんだもの
映画の『八日目の蝉』が好きなら
こちらも観ないとね
と貸してもらったドラマ版。
吉行和子と坂井真紀の母娘がとても良かったよ。
岸谷吾郎のブンさんが良い人すぎて切なかった。
最後はね、貴和子に
「お願い。名前を呼ばないで!」と願ったよ