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臨場 第一章のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

臨場 第一章(2009年製作のドラマ)
5.0
「検視官とはー、刑事訴訟法に基づき変死体の状況捜査を行う司法警察員である」
「臨場」とは、警察組織において、事件現場に臨み、初動捜査に当たること。 
検視官の倉石義男(内野聖陽)。その眼力の鋭さは伝説と化し、死体の目利きにかけては他の追随を許さない。豪放で破天荒、歯に衣着せぬ口調で上司にも平気で盾を突く。そのために組織には馴染まぬ性格だが、一方で信奉者も多い。
倉石は、検視官助手の一ノ瀬(渡辺大)と小阪(松下由樹)を率いて様々な事件で被害者の声を拾うべく奮闘していく刑事ドラマ。
横山秀夫の警察小説をドラマ化。
内野聖陽演じる倉石は、現場に残された遺留品や死体から犯人にたどり着くための証拠だけでなく被害者の伝えたかった意思までも拾うことを信条としている。そのためには、捜査一課とも「俺のとは違うな」と対立し、部下の一ノ瀬や小阪が見立て違いをしている時は容赦なく叱りつける。
事件関係者の言動や死体や遺留品から解る違和感などから倉石が優れた洞察力で事件の真相を読み解くサスペンスミステリー、事件の真相の中で浮かぶ事件関係者の深層が描くリアルな人間ドラマ、奥深いリアルさが見応えがある異色の刑事ドラマ。
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