『偉大なショー』に続いて、これまた一気見視聴せずにはいられなかった本作。
ただし、『偉大なショー』が「早く続きが見たいってば！」とポジティブな視聴動機だったのに対して、本作は「あー、このままじゃイライラが治まんねーって！」とストレス回避的な動機による一気見視聴でしたが……まぁ、この手の過剰にストレスフルな展開も韓国ドラマお得意展開＝魅力のうちだからイッツOK。
「カルト教団に囚われた"愛しの君"を助け出せ！」的なサスペンスドラマで見応え十分なんだけども……すばらしき"憑依型俳優"のソ・イェジが悲劇のヒロインを演じているせいか、「お前が不幸(を呼び寄せる)体質なのが原因だろ！」とつい言ってしまいたくなるわけで……それでもソ・イェジの無双っぷり＝抜群の演技力に魅せられて目が離せない(＝放って置けない)というね。
(本作で洗脳と戦っていたソ・イェジがその後にキム・ジョンヒョンへの洗脳騒動を巻き起こす…という皮肉がスゴい！笑)
(お騒がせ女優になっちゃったけど、やっぱり役者としてのカリスマ性は凄まじいものがあると再認識)
「"家族という病"なんて勘弁してよ…」という立場の自分からしたら「さっさとそんな家族なんて見限ってしまえ！」で終わってしまうところを、そこは"家族が大事"な韓国というお国柄だから諦めない！それ故にどんどん不幸にハマっていくどM展開を楽しめるかどうかが、本作への評価の分かれ目でしょう。
(映画『ミッドサマー』然りだけども、怪しい宗教モノが好きな人にもオススメできますね)
キャスト的には、
政治家の息子のボンボンを演じた2PMのテギョンよりも"持たざる者"側のウ・ドファンの方に共感＆グッとくるのは当然なこととして……個人的には親友メンバーの一人の(ドラマ『ボクらのラブアカデミー』や映画『純情』＆『スウィング・キッズ』と「ド・ギョンスのバーターでお馴染み？」な)イ・ダウィこそが男優陣ではMVPじゃないかと思います！
ちなみに、『偉大なショー』にも出演していたソン・ビョンホがこっちでも悪い政治家を演じていたのと、『偉大なショー』で思春期丸出し少年を演じていたチョン・ジュノンくんの芸達者な白痴キッドっぷりもお見事でした。
