上海十月

坂の上の雲 第3部の上海十月のレビュー・感想・評価

坂の上の雲 第3部(2011年製作のドラマ)
3.5
3年にわたって放送されたのもようやく終了。噂が出て、製作が発表されてから随分の年月が経っている。それだけに超大作であった。「聯合艦隊山本五十六」を観たから思うのですが、山本五十六に足らない海戦シーン部分を本日の日本海海戦では、表現できている。ロシア水兵が沈み行く姿が描かれている。日本映画の欠点でもあるのですが戦争の相手が見えない。それで血みどろ感がないので戦争がきれいになり過ぎている感じに違和感がある。個人的には、前回で日本海海戦が終わり、最終話は、戦後の二人の生き方にスポットを当てるかと思いきや勝利の余韻で簡単に説明され不満が残る。特に好古の中学校校長でのエピソード、真之の宗教に没入する等興味深かっただけに残念だった。日比谷焼打ち事件も正しく映像化されていないので期待されたがこれも適当。司馬遼太郎自身がこの日比谷焼打ち事件が日本があやまった方向に進んだ事件の一つと語っているだけに詳しく描く必要があったのではないかと感じる次第ですね。VFX技術には脱帽でしたね。
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