なっちゃん

坂の上の雲 第3部のなっちゃんのレビュー・感想・評価

坂の上の雲 第3部(2011年製作のドラマ)
4.0

■最終回の2個前

203高地戦の物語に初めて触れ合った!
なんとなく名前だけ知ってたけどこういうとこやったんやなって勉強なった

児玉と乃木、どっちも中間管理職タイプ診断とかしたらなんかの類型にバッチリ当てはまりそうなぐらいわかりやすい管理職だったな

旅順攻略戦については初めての近代との戦闘だったから仕方ないというセリフもあったけど、自分が特攻兵やったら戦略って言葉知ってますか?て思うやろな
まあでもロシアの植民地になってたら私も存在せんかったかもしれんし歴史上の転換点の戦争ってこういうことなんか…って思った
渦中では正解なんてないし、後からならなんとでも言えるし、今も実は転換点なのかもしれん。

■最終回の1個前

リーダーとは…という回やった

奉天会戦で、左翼に大軍がきている事を総司令部に伝えても一向に援軍がないとき、部下の前では狼狽えたり一緒になって総司令部に文句言ったりせず「こやんもんはしゃーない!やれることやるぞ」って言えて士気下げさせない
でも終わってから視察に来た総司令部参謀には「大軍が来てることは伝令してたよな?応援があったらこんな被害はなかったんやぞ」って言えるのすげ〜〜リーダーの器…もちろんそれは思ってたんよね。
ついていきたくなるよな…

海軍のほうも、バルチック艦隊太平洋周りか対馬海峡からかどっちからくるんや〜てなったとき東郷が「対馬で」って言ったのもすげ〜〜よな…
根拠とか特に説明せず断言するってすげ〜…博打当たっただけかもしれんけど胆力がすごい
私は気が小さいので絶対無理
末端からしたら大方針は東郷長官が言ったからってことにして思考停止して他に思考リソース使ったほうがいいのよね!!!とポジティブ解釈した

■最終回

友達って大事だな…と思った
友達大事にしよう

最終回で夏目漱石が大和魂について話したときりいさんがハッキリ「淳さんが戦っているときにそうやって言うのは不快です」って思ったこと言うのもいいし、そこで夏目漱石も会話終わらせたり怒ったりしないで妬みです…って自分をきちんと見つめて言うのも良くて、更に何を妬んでるの?って続いていくのも最高
長年の友人という安心で安全な土台があってこそできる会話による自己の再発見

しかも正岡子規ならなんて言うだろうか?というこれも素敵すぎる…
故人の思考モデルを夏目漱石もりいさんも弟子さんも内面化している
漫画とかで「あいつはお前の中で生きてるんだよ」とかいうのって思考モデルを内面化して、意思決定のときに「あの人ならどうするだろうか?」って思うことで自分の判断に影響させることやと最近思う
鬼滅の刃で煉獄さん母を思い出す煉獄さんもそれやったと思う

ほんでこの会話で、文学ゆうても結局軍人に頼るしかないと思う夏目漱石の気持ちもわかるし、でもその後神社で祈るときに文学者も軍人もあるもんか!ってりいさんが言うところで号泣…
うわあああ〜〜〜(TT)友達なんだからみんな同じなんよ〜〜〜〜全部大事な命なんよ(TT)(TT)(TT)のぶさん〜〜!!!!!!なにより淳さんはそんな優劣で友達みてないやろなってとこでまたこれ書きながら泣いてる そういう人間になりたい…
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