ななみん

白い春のななみんのネタバレレビュー・内容・結末

白い春(2009年製作のドラマ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーの展開や話の進み方が分かりやすくて見やすかった。役が全員ピッタリ合っていた。とっても面白くて3日で全部観ました。時間があればきっと一日で完走できたくらいです!!

最初から最後まで通して、大泣きするほどでは無いですが、所々で鼻の奥がツン…として涙がジワって込み上げてくるようなシーンが何度もあります。

どん底に落とされるような、ムカついて仕方がないような胸糞なシーンはほとんどなく、最終話まで、ある程度平和に淡々と上手く進んでいきます。

ただ最後の展開だけは「急になんで、」と驚きました。

さっちゃんが言うように「お父さんが2人みたい!!」それで良いよね、それで良いじゃないか…と思って見ていました。きっと、最後の展開がなければ、そんなふうに皆んなで平和に暮らせていけてたのかな?と考えさせられました。まさか最後あんな終わりになるとは……

リンゴ早剥き対決から、気づけば段々と男ふたりがお互いを許し合い心を開き合い始めて行くのが良かったです。

途中途中で、クスッと笑える部分がいくつもあって、本当に楽しく見ることができました!!

大橋のぞみちゃん演じるさっちゃんが、本当に本当に可愛くて、素直で純粋で真っ直ぐで…その愛くるしい可愛らしさに胸が熱くなる場面がいくつもあります。子役らしく声を上げてボロボロ大泣きするような場面はないけれど、ポロッと静かに涙を流すさっちゃんに、余計に泣けました。

「育ててきてくれたお父さん」「本当のお父さん」
2人の男の、それぞれの想いが哀しかった。

実は本当の父親だった阿部寛演じる春夫。
出会いは突然。
刑務所から出てきた見るからにやばい男、皆から怖がられて避けられるような男だったけど、さっちゃんは最初から春夫にべったりだった。
春夫がいると必ずさっちゃんが笑顔だった。

知らない大人には近づいちゃダメ、そう言われていたものの、いつだって春夫に近づいて離れなかったさっちゃん… 「おじさん居たー!!」「おじさんお腹すいてるの?」「似た者同士だね!」と純粋に笑うさっちゃんが…😢

お父さんに、あの人の所に行ったらダメと言われるものの、隠れて会いに行ったり、父が営むパン屋さんのパンをこっそり持って行って春夫に渡したり…、ずっと隠れて春夫に会いに行ってた。

そこから色々あり、
なんとぐちゃぐちゃだった今の父vs本当の父が
共に働くことになり、さっちゃんも大喜び。
だんだん皆が仲良くなっていきます。
春夫も含めての皆で過ごす時間が増えていきます。


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ある日、お家でパーティーをしよう!とさっちゃんの提案で、「もちろんおじさんもね!!!」と皆で集まる。
みんなで沢山遊んだ後、最後の最後、春夫もいる皆の前で、お父さんに誕生日サプライズをするシーン。「お父さんいつもありがとう!誕生日おめでとう!」と手作りのお手紙を渡す娘、それを受け取って泣く父を見て、目を真っ赤にして堪える春夫。このシーンは本当に泣けました。

本当は自分が貰う側だったはずなのに…。でも、目の前で「お父さん・娘」の愛を見せられ、今まで過ごしてきた時間が刻まれている家の中を見て、執着するのは辞めようと思い始める…。
この家族の邪魔をしては行けない。
それがサチの幸せなんだと考え始める。

でも、自分の娘なんだと知った日から、とにかくサチの事が心配で心配で、ずっとサチを1番に想っていた。
サチのためにも変わろうと、真っ当に生きることを覚悟し仕事に就いて頑張って働いた。

「人を殺したその手でサチに触って欲しくない」
「俺がここまで一生懸命育ててきたんだ」
「サチの前に現れないでくれ」

春夫がさっちゃんから距離を置いたところで、
さっちゃんは春夫を探して会いに来る。
おじさん、おじさん!ってにっこにこの笑顔が泣けます。


まとめ方がぐちゃぐちゃで申し訳ないです(T_T)
とにかく、最初は憎み合い、殴り合い、
ドロドロから始まっていきます。
でも、春夫の子供くさい笑っちゃうような嫌がらかせから始まり、面白くて可愛い家族のお話、みんなさっちゃんへの愛が止まらない、そんなお話です!

観たあとはしばらく、さっちゃんの笑顔が頭から離れません。☺️


最終話、本当に最後、まさかの展開の後
「おじさん……もう1人のお父さん…お父さん!!」って泣くさっちゃんに号泣して終わりました。


阿部寛さん。最高でした!
大橋のぞみちゃん可愛かった🥰💓
ななみん

ななみん