群青

エージェント・オブ・シールド シーズン3の群青のレビュー・感想・評価

3.2
前シーズンのラスト、驚愕のクリフハンガーからの今シーズン。続けて見始めてしまいました…


構成としては、前半は広がってしまったインヒューマンズの保護と、消えてしまったシモンズの捜索。その彼女がいた場所にまつわるところからなんとアレの起源がわかるまで。
後半はシモンズが消えた先からやってきてしまった怪物との攻防となっている。

いよいよMCU本筋からは外れていったな笑
それはもう前シーズンでなんとなくわかっていたし、全然良いんだけどね。
少しだけシビル・ウォーが出てくる、というか取り上げられるだけ。
あと、ちょいちょいアイアンマン3でできた大統領が出てくるくらい。
もう独立したドラマと思っていいだろう。


まず、前半はハルクオマージュなのか、インヒューマンズが増えてしまったのでその後始末から。

前半の白眉その1はフィッツシモンズの2人。
シーズン1では仲の良い同級生。シーズン2ではクソッタレウォード(笑)のせいで.関係性が崩れてしまった2人がやっと良い感じになると思いきやシモンズが消えてしまったので、今回はのっけからフィッツが鬼の目をしております笑
そんなフィッツが血眼で探している間にシモンズは消えてしまった先の場所である関係性を作ってしまう。

なんというすれ違い。なんという運命。呪われているよ、と言い放つフィッツがかなり切ない。
それでも乗り越え、再構築しようとする2人が感動的。
今シーズン通して好きな2人でした。

白眉その2はインヒューマンズの増加で思わぬ人が思わぬ存在になってしまって、これもまた切ない。しかもヤツの正体がわかるところがクリフハンガーにもなっており面白い展開だった。
さらに彼の存在が後半あるところで、わからずじまいだった役目が果たされるのも上手い。

白眉その3は終わったと思っていた組織がここにきてまた繋がること。
よくできている!
しかもそこに前シーズンで復讐鬼になったクソッタレウォードが関わってくる。
コイツがマジでしぶとい。シーズン2では怪しげな雰囲気だったが今回は完全に復讐鬼と化しており、いらんことばっかりする。死んで欲しい!と思うほど憎たらしくなっていく笑


後半はあるシーンを示唆して始まる。
このあるシーンがシーズン3のラストに向けての伏線となるのだが、これもまた面白い。モチーフとしてこのアイテムとこの服ですよ、と示唆しておけば出てきた時点であれ?となる。あのシーンはあれは誰だったのか?で最後まで引っ張る。

メインとなるボスはなんだかんだこれまでのシーズンをまとめたボスになっていると思う。コイツの起源だったりコイツのせいであの組織ができたりと因縁深いので。
ラストはキャップオマージュかな?すげえ切ない。


所々の伏線を綺麗に回収するのでこのシーズンは全体通して脚本がよくできていると思った。巧い!と何度も膝を打ちました。
ただ、とあるお別れのシーンはオツな演出なんだけどツッコミどころの方が気になってしまったので思わず笑ってしまった。


個人的にちょいちょい出てくるタルボット准将が好き。
コールソンを毛嫌いしてるのに何度も関わってしまいその度に付かず離れずの関係だけど少しずつ歩み寄っていくのが良い。
そうかと思いきやコールソンに情報を知らされてなくてプンプンしたり、知ったら知ったで一般人的な感覚でだめだろと突っ込む感じもいい。最後まで政府側の人間でいてくれ笑


シーズン2もそれまでの設定を語りきった区切りかな?と思ったら、シーズン3の方が相応しいかも笑
インヒューマンズ、ヒドラをやり尽くしたように思える。インヒューマンズ増加の話は放置状態のような気がしなくもないが笑

これでまだシーズン3なんだからボリューミーだなぁ。
まあ長続きさせてくれるんだから楽しいんだけどさ。
次も楽しみ。
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