うさこ

殺人を無罪にする方法 シーズン6のうさこのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

最終シーズン、本人弁護で数々の犯罪について無罪を確定させたアナリーズ、迫力があった。結束が固かった仲間たちにほころびができ、疑心暗鬼に陥っていく様も面白かった。ただ、伏線回収にやや強引なところがちらほらして残念なところも。シーズン5までと比べると、やはり終わらせにかかったかー、という感じもした。

一つは、サムと姉の関係についてヴィヴィアンやアナリーズが気づくところが強引すぎ。嘘やセックスで女性をコントロールする人なんていくらでもいるし、姉なら弟の不審な死には何らかの行動は起こすだろうし。もう少し「あれ?もしかして?」と誰もが思えるようなエピソードが欲しかった。

裁判シーンも、結局アナリーズは劣勢が続きっぱなしで、ローレルとネイトの証言がなければ勝てなかったのでは、と思わせられたのが残念。弟子たちの裏切りに、論証や尋問で対抗していく、みたいなのが見たかった。検察もアナリーズも状況証拠や心情ばかりで、決定的な証拠は出てこず、裁判ドラマの醍醐味があまり感じられなかった。

とはいえ、ミステリードラマとして二転三転する飽きさせない展開の中に、黒人差別やLGBTの問題も織り込んで、見応えのあるドラマだった。コナーとオリバーも紆余曲折ありながらハッピーに過ごしたらしいことがわかり一安心だった(笑)。
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