竜平

デアデビル シーズン2の竜平のレビュー・感想・評価

デアデビル シーズン2(2016年製作のドラマ)
4.0
NETFLIX系列で製作された「マーベル・シネマティック・ユニバース」のドラマシリーズ、その第3弾。ヘルズ・キッチンにて存在を広く知られるようになった孤高のヒーロー「デアデビル」こと「マット・マードック」に新たなる脅威や問題が。全13話。

お馴染みの人物であるフォギー、カレン、クレアなどに加えて、今回からジョン・バーンサル演じる「フランク・キャッスル」通称「パニッシャー」、そして何やらマットと過去に因縁があるという女性、エロディ・ユン演じる「エレクトラ」が新たに登場。この二人はシーズン2に於いてキーマンになってくるもんで序盤から非常にワクワク。日本の組織、所謂「ヤクザ」による何らかの悪巧みや検事局の陰謀の絡む法廷ドラマというのが本筋にありつつ、そこにちょっぴりむず痒い恋模様やモヤモヤするような内輪での揉め事も出てきたり。今回マットが微妙な立場に置かれてしまうというか、昼間と夜の顔の両立が困難になっていく様が非常に印象的。隠し事や嘘が綻びとなって、やがてすれ違っていく人間模様は切ない。また見てるこちら側も感じるであろうマットの「正義」に関して、マット本人もしっかり悩んで葛藤してるあたりにグッとくるものがあるなと。感情的になったり理性が効かなくなったりもしばしば。前述したパニッシャーやエレクトラの登場も相まって、シーズン1よりも数段カオスな内容と展開になってると思う。

バイオレンスなアクションも健在で、そのガチ感溢れるバトル及び暴力にも見入ってしまう、いや、たまに目を背けてしまう、痛そうで。日本の組織といったらやっぱり出てくるよね忍者とか手裏剣とか。後半、前回も登場したマットの師匠的な存在である盲目の老人「スティック」と、やがて語られる謎の組織「闇の手(ヤミノテ)」の存在、これの関係性も出てきて更に規模の大きな話へ。シーズン1でのあれこれが繋がってくるあたりおもしろい。きっと今後へ繋がっていくんだろうなってな伏線じみたもの、謎も多々。にしてもヴィンセント・ドノフリオ扮する「キングピン」こと「ウィルソン・フィスク」が出てくると場面に良き緊張感が生まれるというか、とにかく目が釘付けになってしまうんだよなと、彼の雰囲気本当に好き、とまぁこれは見てのお楽しみということで。

所々で出てくるカタコト&違和感満載の日本語、その聞き取りづらさだけ我慢する約束ね。あと第2弾の『ジェシカ・ジョーンズ』とすでにちょいちょい繋がってることにワクワク。そんなこんなで次回作は『ルーク・ケイジ』。
竜平

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