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マーベル/ジェシカ・ジョーンズ シーズン1のhiyokoのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「デアデビル」の配信開始時、痛みのあるハードなアクションを受け付けられないメンタル状態だったために挫折してしまい、手付かずのまま気になっていたNetflixのMARVELシリーズ…
ずっと観る機会を失っていたけど、Twitterでお勧めしてもらったことをきっかけに、5年ぶりの再挑戦。

ジェシカ・ジョーンズの世界観が伝わってくるような、クールで美しいオープニングに魅了される!
1話目からショッキングな展開の洗礼…常に何が起こるか分からないような、不気味な闇が纏わり付く感覚。
予想以上の緊迫感が漂うドラマの空気に、怖いながらも引き込まれていきました。
どんどん緊張感の増していく終盤には、「どこまでハラハラさせるんだ〜!!😱」とTVの前で思わず小声で叫んでしまったほど…。
1話1話の重みがズッシリと心にのし掛かり、これは当時の私が挫折する訳だなぁ…と納得。
映画のMCUシリーズからは考えられないようなハードでヘビーな展開が、今となっては深い魅力で面白い!

過去に受けた傷を抱えたまま、私立探偵業を営むジェシカ・ジョーンズ。
クールで孤高な雰囲気がカッコいい人だなぁと一目で好きになったけど、少しずつ見えてくる、内に秘めた愛情も素敵。
体にも、心にも…次々にジェシカが受ける痛みが観ているだけで辛いけど、それでも恐怖に立ち向かっていく強さ。背負う必要のない苦しみまで抱え込んでしまうところが、他人を寄せ付けないように見える彼女の、持ち前の優しさだと感じた。
そんな人柄が伝わるのか…孤独に突き進もうとするジェシカの思いとは裏腹に、周囲に築かれていく強い絆の人間関係。
姉妹のような親友のような存在、トリシュとの友情が素敵で、序盤から一気に心を掴まれました。"私立探偵"と"街一番の人気ラジオ番組の司会"という変わったコンビが面白い!母からの支配や、シンプソンとの思いがけない出会い、トリシュを取り巻く関係の行方も気になる…。
そして、偶然の出会いから惹かれ合っていく、ジェシカとルークの複雑な関係。
("ルーク"って「ルーク・ケイジ」のルークだよね…?と高まる期待…!☺️)
ジェシカの消せない想いの切なさが、すごく好きだなぁと思いました…。

今シーズンのヴィランは、圧倒的な洗脳能力を持ち、ジェシカに強い執着心を抱いているキルグレイヴ。
"能力を日常的に使ってきた人間"の説得力のある自然な描き方…。息をするように操られてしまうのが恐ろしい。陰惨な命令の数々、「30秒後に全ては冗談だと気付き…」が何故だか一番ゾッとした。
深い闇がキルグレイヴの中だけに留まらず、彼に巻き込まれた人の心までもが引き摺り込まれていくのが悲しくて怖い。
悪役に惹かれがちな私でも、好きとは言えない凶悪ヴィランだけど…ジェシカのことが好きすぎるところは、何だかもどかしい憎めなさがあった。その想いこそが、数々の悲劇と惨劇を生み出しているのですが…。
あの笑顔を見たら、何でこうなってしまったのかな、と思ってちょっと泣いてしまったのはここだけの秘密です。

デヴィッド・テナントさん、昨年観た「グッド・オーメンズ」での悪魔クロウリー役が大好きですが、実は昔「ハリーポッターと炎のゴブレット」のバーティ・クラウチJr役でカッコいいなぁと思った記憶が…。当時は引かれそうで誰にも言いませんでしたが、テナントさんの演技力がどうやら私のツボらしいと最近やっと分かってきました…。

The Boysファンとしては、スターライトとアシュリーの役者さんが出演されていることに気付いてビックリ!😆
恐らく他のNetflixマーベルシリーズと繋がる要素やキャラクターの登場にもワクワク…。
今まで追えてなかったけど、凄く面白い世界が広がっているのでは…!?✨
これから少しずつ観ていくのが楽しみです。
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