グレハニスト森田

3年B組金八先生 第1シリーズのグレハニスト森田のレビュー・感想・評価

3年B組金八先生 第1シリーズ(1979年製作のドラマ)
3.6
恐らく平成までのすべての”教師モノ”作品が意識したであろう伝説的作品の第一章。
個人的には日本人なら観とけ、というシリーズの記念すべき第一シリーズである。

我々のような”平成金八”から入門した若造には少々古臭い作品で、OPがすでにギャグである。笑

さて後のシリーズでも大きなテーマに沿ってストーリィが展開するのが高齢となったが本作では「14歳の母」。
まぁそこそこ強烈なテーマではあるものの、後々の問題生徒の数々を考慮するとどうしても地味である。
ただ原作者の小山内美江子が途中降板した平成金八の強烈な展開がむしろイレギュラーであり本来はこういうテイストなんだと留意しておきたい。

当時の流行歌を挿入歌にした演出はグッド。
山下達郎なんか流れるのも実に面白い。

印象的なエピソードとしては、当時の悪ノリなのか坂本金八が海援隊のコンサートを観覧に行って武田鉄矢と対面するとかいう謎のシークエンス。笑(しかも演奏パートの尺が長い)
合成まで使ってワンカットに金八・武田を並ばせるほどの気合だが、話の本筋に一切関係ない実に無意味な演出で笑える。
北野映画に「TAKESHIS」というのがあったが、これのオマージュか?笑

これからのシリーズのことを考えると全体を通しては無難すぎてパンチに欠けるが、兎に角この世代の卒業生は後のシリーズでよく出てくるんで主要メンバーを覚えておく意味では必見である。