まりも

ネコナデのまりものレビュー・感想・評価

ネコナデ(2008年製作のドラマ)
3.7
「私が会社を辞めることになったのは、二週間前に猫と出会ったことが原因だった」
から始まります。

地方局の30分ドラマ。何の気なしにテレビをつけたら、まずその全体のカラーバランスに見入ってしまいました。画面が青黄色がかってます。ふつうのドラマではなかなか見ない色。だって役者の顔も見にくいし蛍光灯みたいで美しくない。これがドキュメントちっくで。

人事部部長役の小木茂光さんが主人公。見ているうちにこの人がどんどん好きになってしまいます。仕事では嫌なことも言わなければならない。淡々と確実に仕事をこなす毎日。
子供の頃に、ぼっとん便所の蓋を閉めない両親を叱った日から、責任感のあるきちんとした人間になることを課せられた男。
小木茂光さんは黙って無表情な時の顔がほんといいですよね。小木さんの持つ哀愁とそこはかとないおもしろさが活きたドラマでした。
まりも

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