上海十月

風林火山の上海十月のレビュー・感想・評価

風林火山(2007年製作のドラマ)
4.0
NHKワールドプレミアムで再放送(毎週)をしていたのを見て早く続きが見たいと思いDVDを購入。「奇襲!海ノ口」の回が最高ですね。今まで仕官もできず、諸国を放浪していた山本勘助がここで初めてその実力を発揮し武田軍団を翻弄します。ここは、男泣きですね。中盤は、諏訪の姫との「無法松の一生」チックな展開。後半は、ガクトのイケメン謙信対信玄の決着のつかない川中島が描かれます。前半の千葉真一と市川亀治郎の映画スター対若き歌舞伎役者対決は、一歩間違えるとギャグに見えたかもしれません。千葉真一は、ほとんど「柳生一族の陰謀」のノリ。亀治郎は、わかりやすい演技でおもしろすぎ。有園芳記がほとんど主人公と同じように全編に出ているのは、興味深い。太吉とともにまるでCP3POとR2D2のように戦国の世を駆け抜ける。有園芳記は、「逆噴射家族」で私には有名。ところどころユーモラスなシーンがあり、結構面白かった。山本勘助自体は、江戸時代に書かれた「甲陽軍鑑」が基になっているので実在する事自体が疑問視されていた人物なので脚色しがいのある人物だったと思います。戦国時代の主要な事件に全て勘助が絡んでいるところなんて、ありえないですね。漫画みたいな展開でした。大河ドラマのいいところは、歌舞伎役者、映画スター、テレビ、劇団、アイドル、ロック歌手、メディアに出ている人々などごった煮されるのが面白いですね。
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