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Dr.コトー診療所のmaroのレビュー・感想・評価

Dr.コトー診療所(2003年製作のドラマ)
4.0
 ストーリー:★★★★★
キャラクター:★★★★★
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★★☆

映画に向けての予習として。
今さらながら初めての鑑賞。

とても面白かった。
そもそも、最初が敵だらけっていう状況から入ったのがよかったと思う。
どん底からのスタートは、もう這い上がっていくしかないから。
東京での暗い過去を背負って、離島にやって来たコトー先生(吉岡秀隆)。
ああいう村社会は外部から来た人間をとことん嫌うよね。
しかも、これまでの経緯もあって、村人はみんな医者の印象がよくない。
味方なんてほとんどいない状態よ。

それを、小手先のテクニックではなく、医者としての使命を全うし、ただひらすら誠実に患者のと向き合うこと村人の信頼を得ていく過程は面白かった。
あの離島特有ののんびりした時間の流れと、緊迫感ある施術シーンの対比も見どころだった。

個人的には、第7話が一番感動したかな。
重さん(泉谷しげる)の娘(伊藤歩)が妊娠した状態で帰って来て。
あんだけ頑固親父かつガキ大将的なポジションの重さんが、コトー先生に頭を下げてね。。。
頑固親父ってそれだけでおいしいポジションだよ。
何やってもギャップになるんだから。

ラストで、コトー先生が村の一員として迎えられたシーンは、第1話の敵視されていた状況からしたら、このドラマで一番の変化だよ。
それが如実に感じられたことがうれしかった。
これはもう単なる医療ドラマではなく、自分の過ちと患者の両方と向き合うコトー先生に焦点を当てたヒューマンドラマだった。

そんなわけで、人と人との関わり合いを強く感じられる感動的なドラマ。
沖縄の景色も綺麗だし、オススメの作品です。
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