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Dr.コトー診療所2006のemiriのレビュー・感想・評価

Dr.コトー診療所2006(2006年製作のドラマ)
5.0
最終回が良かった。確かにこのドラマは、常に海を見て自分を問うコトーがいて、そこには戸惑いや疑問や不安がある。問い続けることこそが大事だとコトーは剛洋に言う。
通常の医療ドラマだとドラマやピンチはあるけど、医者聖職論か、それを社会的にはひっくり返して、やはり患者に寄り添うドクターX等になる。患者との距離は報酬を媒介に切断される。コトーにはそれがない。離島のコミュニティに組み込まれることで、互酬性や広い助け合いも調達されるけど、確かに一方で逃げ場もない。
コトーに対し、和田さんも剛洋の父も尊敬はあっても対等で、その視線もいい。物語の構成に深みもある。ストーリーの質が様々だし。もっと続けてほしかったな。
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