グスタフ

キャッスルロック2/キャッスルロック:ミザリー ~殺人へのシナリオ~のグスタフのレビュー・感想・評価

3.0
最初の数話は、登場人物の相関関係を追っているだけでストーリーに集中できない感じですが、第5話くらいでようやくアニー狂気の核心に迫る、という展開になって面白く・・・なるかと思ったのですが。
その後はミザリーとはおよそ関係があるとは思えないカルト展開になって、毎話思いつきで作ったんじゃないかというくらい、ぐっちゃぐちゃのまま最終話まで終わってしまいます。
映画ミザリーが面白かったのは、純粋に「なんでそんなことするの??」という「人間の狂気」なのであって、カルトを絡めてしまうと、「ああ、カルトならそんなこともするよね」と腑に落ちてしまう分、恐怖が減殺されてしまいます。
サイコスリラーに「腑に落ちる」要素はまったく必要ありませんが、このギリギリを攻めているのが「ハンニバル・ライジング」だと思います。
ハンニバルの生い立ちに同情はするけれど、なぜそこまでの狂気が??という要素はきちんと温存されています。
こういった、非常に良きロールモデルがあるのに、なぜこうなってしまったのか・・・
シリーズ打ち切りという事実が、結果を物語っていますね。