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アンフェアのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

アンフェア(2006年製作のドラマ)
5.0
警視庁検挙率No.1で、バツイチ子持ちの美人刑事・雪平夏見が次々と発生する3つの事件に立ち向かう姿を描く。原作は秦建日子の小説『推理小説』だが、最初の事件のみ原作を扱って描かれており、中盤以降の2つの事件はドラマのオリジナルシナリオである。
推理小説型予告殺人事件
検挙率No.1で、警視庁きっての美人刑事・雪平夏見(篠原涼子)と、相棒の新米刑事・安藤一之(瑛太)。ある日、警察とマスコミのもとに何者かから小説が届き、小説に書いてあるとおりに殺人が起こる。現場に残された本の栞には「アンフェアなのは誰か」という謎のメッセージ。その事件は、小説の内容に沿って殺人が進行していく、前代未聞の「推理小説予告型殺人」であり、事件が起こるたびに必ず次の殺人予告がされていく。さらに犯人は、「事件を防ぎたければ本の続きを落札せよ」と警察とマスコミに要求するのであった。破天荒な敏腕女刑事と、劇場型犯罪を楽しむ犯人の戦いが、いま始まる……。
募金型誘拐事件
予告殺人の犯人が特定され、安堵した束の間、雪平の娘が誘拐された。その身代金として、全国の大衆に対して「1人10円ずつの募金」を迫り、総額12億円を集めるよう指示する「募金型誘拐事件」であった。娘を助けようとする雪平に犯人は、集まった募金を株式投資により、指定した企業を買い上げて株価を吊り上げるよう指示する。
×マーク連続殺人事件
これまでの上記の二つの事件の関係者の瀬崎、牧村、蓮見らが、次々に掌に「×」のマークをつけられた上で殺害される。
全ての事件の黒幕には、雪平への怨みを持つ者の緻密な計画があった。
「推理小説」をドラマ化。
検挙率ナンバー1の雪平刑事が、相棒の安藤刑事や検視官の三上(加藤雅也)や雪平の上司で管理官の山路(寺島進)と協力して捜査一課長の小久保(阿部サダヲ)などの圧力に抵抗しながら「推理小説予告型殺人事件」に端を発する事件の解決に奮闘する展開は、雪平と警察上層部や雪平と犯人との駆け引きの緻密なサスペンス、検挙率ナンバー1で犯罪者に容赦ない雪平刑事のクールでタフなハードボイルドヒロインの魅力、二面性のあるグレーなキャラクターのハードボイルド群像劇、見る者の予想を裏切る予想外な展開の連続、日本の刑事ドラマに一石を投じた衝撃の刑事ドラマ。
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