非の打ち所がない。評価をつけるには星5ではとても足りない完璧に美しい着地。テン年代からのPeek TV最後の傑作に疑いなく、これ以上は多分しばらくない気がする。
もはや伝説となった3話を経て「これこの後どうするんだよ？！」と心配したのも杞憂。そこから毎エピソードそれを更新していく凄まじさ。
演出のキレ味とキャストのアンサンブルが絶頂を迎えたまま最高の後味を残すラスト。CEOに選ばれた人物の化けっぷりよ！
いまやトレンドのひとつである富裕層を戯画的に描いた映画やドラマ。その中でも『サクセッション』は別格であり、じっくりと時間をかけてリアルな"人間"を描写できるドラマならではの利点を活かしながら、現在のどんな映画よりも映画的な演出はS4でピークを迎える。父ローガンがそうであったように醜すぎる権力争いや罵詈雑言の中に、一瞬垣間見える人としての幸福を渇望する本音や兄弟愛が泣かせてくる。特にラスト2話は文字通り1秒たりとも目が離せない凄みだった。
今年観た映像作品の中で間違いなくベスト1が決まった感ある。みんな映画が観たいならHOTDとサクセッションを観ろくださいマジで
