とんちゃん

宇宙を駆けるよだかのとんちゃんのレビュー・感想・評価

宇宙を駆けるよだか(2018年製作のドラマ)
3.7
何も知らずに見始めたら
飛び降りるシーンから始まったので
「自殺」テーマで重いのかなと思ったけど、入れ替わり系の作品ね。
では「転校生」なコメディ路線なのかと
見続けていくも
意外と重い内容でした。

美人で人気があるカースト上位層の女生徒とブスで不人気の下位層の女生徒が入れ替わるお話。
なるほど、“よだか”って宮沢賢治の「よだかの星」(醜くて嫌われている鳥のお話)から来ているのかもね。
さて美人に入れ替わる方が幸せに見えるけど、決してそう上手くは進まない。
入れ替わった事によって今までの苦い経験が蘇って来る…

何故かセキセイインコの導きで現れた関めぐみが演じる研究員。
彼女がこの不可思議現象をいちいち説明し始めると、こちらもいちいち欠伸が出てきましたよ。

その眠気を醒ましてくれるのは清原果耶の圧倒的な演技でした。
思い通りに行かなく爪を噛んでいるシーンなんかは「ユリゴコロ」で見せたダークな一面を思わせ
感情が高ぶる迫真の場面は「デイアンドナイト」で食いかかる姿を思わせ、
そして「透明なゆりかご」で見せてくれた優しい表情も見せてくれる。
ん〜引き込まれました…
この時まだ16歳、凄いね

また富田望生も素晴らしい
彼女はいつも元気で明るく場を盛り上げてくれる役しか見た事は無かったけど
いやいやどうして、悲壮な表情に悔しがる姿は感情移入もの。
この二人は女優でした。

男性二人はアイドルでした。

観終えた後「紅月」が聴きたくなった。
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