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曲がり角の彼女のnorisのレビュー・感想・評価

曲がり角の彼女(2005年製作のドラマ)
3.1
90年代にデビューした#稲森いずみ がドラマのヒロインになったのは、しかし2002年以降のことで、そのときすでに30歳だった。2008年頃までテレビを見なかった私が稲森に注目し始めたのは、じつに2012年の「クレオパトラな女たち」である。今季(2017)の「刑事ゆがみ」に出ていた稲森は45歳ということになるのだが、何を言いたいかというと、稲森いずみは30代以降、ひそかに、ドラマにおけるある種のミューズであり続けているのではないかと思ったのである。その意味で、33歳の稲森いずみを見られる本作(2005)は興味深い。

ガードルとTバックで迷う33歳のホテルウーマンという、時代の気分に寄り添っていたのだろう脚本は後藤法子。エピソードの選び方もつなぎ方も、うまいものである。

──という感想を書いてからwikipediaを見たら、稲森のドラマ初主演は1998年の「ハッピーマニア」だった。このとき共演したのが同年代の藤原紀香だった。先日の「眠れぬ真珠」(2017)を見るに、やはり藤原よりも稲森の方が歳のとり方に恵まれている。
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