猿山リム

ウォーキング・デッドの猿山リムのレビュー・感想・評価

ウォーキング・デッド(2010年製作のドラマ)
2.5
 わたしの六月はゾンビ月間。
 ゾンビ作品として有名すぎるほどの人気作ではあるが、ドラマは観るのが大変という理由で観てこなかった。
 シーズン1Boxで3巻セット。
 一巻2話収録の全6話。
 避けて通るほど長い作品でもなかった。

 名作・人気作という事で、どんな素晴らしい作品だろうという期待値が高かったのだが・・・。
 あまりに普通過ぎるほど、普通。
 ・・・テレビドラマという事で、今までゾンビ映画を観てこなかった層がはじめて鑑賞した「普通」のゾンビドラマに驚いたという事なのかしら。
 
 仕事中大怪我を負った保安官な主人公が目覚めると、病室の外は壊滅していた・・・から始まるサバイバル。
 家族を探しまわり、出会いと別れを繰り返し、合流し・・・人が集まればいさかいも起こる。
 人とのいさかいとゾンビ。
 スタンダードな流れ。

 ゾンビは歩いたり、軽く走ったり。
 単純な行動しかとれなかったり、道具を使ったり・・・徹底されていない印象。
 ゾンビ作品の良い部分も悪い部分も集約され、その場の雰囲気優先で描かれたような物語は、伏線として機能していない投げっぱなしの要素が多く(シーズン2以降効いてくるのかもしれないが)、安易な作りが多いけれど、ゾンビ作品の多くはそんな感じでもある。
 普通に矛盾する言動も見られ、どこまでちゃんとしているのか心配。
 ・・・
 それでもシーズンの前半はそれなりにまとまっていたが、後半でたらめな展開ばかりで・・・これは、つまらないゾンビ映画を笑い飛ばす方向で楽しむべきだったのかなと・・・。

 あまり米国のドラマBoxは観ないんだけど・・・あちらのドラマは全然区切りよくないところでシーズンが終わるのね。
 期待値が高すぎた部分もあるけれど、現在まで続いていてスピンオフも沢山出ているシリーズ・・・今後面白くなるのかしら。
 取り合えず、シーズン2は来年かな。
 ゲームのシーズン1って、この1と対応しているのかな。

 特典が1巻目に収録されていて、シーズン1通してのメイキングなどの映像が詰まっている。
 危うくネタバレ観させられるところだった。
 こういうのは巻ごとにまとめるか最終巻に入れてほしいよなぁ。
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