ATSUSHI

エコエコアザラク〜眼〜のATSUSHIのレビュー・感想・評価

エコエコアザラク〜眼〜(2004年製作のドラマ)
2.0
映画宝庫のTSUTAYA新宿歌舞伎町店が潰れてしまうと聞きつけて早速レンタル。
高校の頃からお世話になり数回の店舗異動も経てきましたが、これまで色々ありがとうございました。


さて、本作は佐伯日菜子主演シリーズ以来のドラマ版だが、お世辞にも出来が良いとは言えない。
最大のガッカリポイントは<ディレクターズカット>を謳いながら、残酷シーンすら無いという。まあ、90年代後半当時と違って規制面、予算面の問題が支障をきたしたのに理解は難くない。avex配給の時点で気づくべきなんだろうけど

物語に関しても難解というよりは、ストーリーテリングの下手さが散見してしまい、完全に佐伯日菜子版と差を付けられてしまっている。


それでも、黒井ミサの存在を根本から揺るがす挑戦的な展開には惹きつけられるし、嫉妬心から人を呪った少女に下る悲劇等、深夜軸テレ東ドラマならではのダークさは確かにある。
東京を蔓延る疫病<バジリスク症候群>より、現世界が地獄へ変わりゆく様はまるで時代を先取りしててゾッとする。

主演の上野なつひはもちろん、エンディングテーマを歌う嘉陽愛子も後半から存在感を発揮するのも印象的。



年代が変われどシリーズの存続に励んだのに敬意を称したいのたけど、それでもやっぱ初期映画3作と90年代のドラマ版がまた観てーな!
リマスター求む。