今回は無駄回が一つもない。前半はハンニバルの逃亡劇、後半は遂にレッド・ドラゴンの登場。
ウィルの精神描写や幻想は少なくなってしまったがハンニバルとの関係がこれまでよりもディープになる。
時々ハンニバルが口にする「割れたティーカップ」の話。割れたティーカップが元に戻るということは「時が戻る」ことのメタファーである。つまりウィルとのズタズタになった関係を元に戻すというハンニバルの願望の表れだ。しかしレッド・ドラゴン回に入る前に完全にウィルはハンニバルに愛想を尽かしてしまう。その時、地面に落ちて割れるティーカップのカットが挿入されるが、もしかして割れたティーカップは『ハンニバルの失恋』を意味するのかもしれない。ドラマ版ハンニバルはウィルとハンニバルとのラブストーリーだったということを最終シーズンにしてようやく理解した訳だが、最終回のアレは… 俗に言う、『尊死！』というヤツだな。知らんが。
不正ダウンロードによる視聴率低下で打ち切りが決まってしまったので実質これが最終シーズンとなるがNETFLIXによる再開の希望が見えてきたのでこれは期待したい。
