Yoshishun

仮面ライダー555のYoshishunのレビュー・感想・評価

仮面ライダー555(2003年製作のドラマ)
4.3
前年度の『仮面ライダー龍騎』が、シリーズの定番を破壊した異色作とすれば、本作は怪人(オルフェノク)として苦悩する主人公という仮面ライダー本来の精神を継承した王道もの。
西洋騎士をモチーフにした龍騎と異なり、ガラケーなど機械的なライダーデザインがかなりクール。
デザインだけでいえば、平成ライダーで1番カッコいいと思う。

人間側とオルフェノク側のストーリーも同時進行しながらダレることはないが、やはり終盤がかなり駆け足気味だったのが勿体無い。前半終幕時に戦闘開始と思えば、後半開始時には既に戦闘が終わり皆傷だらけというぶつ切り感が残念。残り10話でオルフェノクの王や流星塾生の父親と新要素を詰め込みに詰め込んだためにかなり薄味な印象を受けてしまう。
オルフェノクとして覚醒してしまった乾巧が人間とオルフェノクの狭間で葛藤する期間も無駄に長過ぎたのが終盤に影響していたようにも思える。
なお、序盤の巧が戦闘スキルに長けていたのかあっさり555の機能を使いこなすのも展開が早い。

とはいえ、終盤以外はニチアサには重すぎるストーリーと画期的なライダーデザインに十分満足できる出来栄え。放送当時は1番好きな仮面ライダーだったのは確かだし、劇場版に関しては今でも『パラダイス・ロスト』が私的ベストである。次回作『仮面ライダー剣』が例のオンドゥル語で別の意味で異色作らしく、今後YouTube配信されるか心待ちにしたい。


(下記、前回投稿時)
平成ライダーで1番好きな仮面ライダー。
携帯で返信、じゃなくて変身するのが新鮮だった。
変身ボイスもかなりクールで「エラー」という言葉をこの作品で覚えた。

令和の今、もし555の後継作品が作られるなら、恐らくスマホで変身するだろう。
Yoshishun

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