水際

高校教師の水際のレビュー・感想・評価

高校教師(2003年製作のドラマ)
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「鏡のように君はまさに僕であり、僕はまさに君であったんだ」孤独な人間が自分のような人間に縋ってしまうという心理、自分が言われたかった言葉をもう一人の自分として見ている他人に投げかけることで救われるのは凄く分かる。依存と恋の違いがテーマの作品で、この違いについて私もずっと悩んでいる。「依存し合う関係は愛とは違う、似ているけれど違う、依存には希望がない」依存してしまうのは、それが恋のような形をしているから、そしてそれが美しく見えるのは自分自身が弱いから。麻薬と同じで使えば使うほど無くなった時の代償に苦しむ。

依存は愛にはなり得ないのか、あの幸せな時間は嘘の上に成り立っていたのかと、絶望してしまった。

I love youよりI need youの物語
湖賀先生と雛は本当の意味で愛し合うことが出来たのだと今は思う
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