Ryu

仮面ライダー龍騎のRyuのレビュー・感想・評価

仮面ライダー龍騎(2002年製作のドラマ)
4.4
平成仮面ライダー第3作目。

放送当時自分は3歳で、内容なんか1ミリも理解してないし、話数も途切れ途切れだったと思うけど、今作を見ていたという記憶は微かにあります。
大人になってこうして観てみると、よく日曜朝8時から子供向け番組としてこんな重い話を放送していたなぁと思いました。今だったら考えられないでしょうね。
仮面ライダーと言えば正義の味方 というのが当たり前でした。前作「アギト」でも複数のライダーは登場しましたが、今作では映画・TVスペシャル込みで13人の仮面ライダーが登場し、ライダー同士で戦う という当時としては異色な内容となっております。
それぞれの思惑を持ったライダーたちがぶつかり合う訳ですが、自分の正義を信じて戦っている者が多いです。わかりやすい悪役もいますが、一言では済ませないようなキャラクターばかりで、みんなホントに魅力的なんですよね。自分の正義を全うするために他を犠牲にする 。“この戦いに正義なんか存在しない。ただそれぞれの純粋な願いがあるだけ”。最終話でのこの言葉が響きます。
デザインも個人的にかなり好みなものばかりです。全体的な騎士感とかメカニカルな感じもカッコいい!
かなりハードなテイスト、仮面ライダー同士が戦う という設定、カードを使ったギミックチックな戦い などなど、今にも繋がるものを多数生み出したという点からも、仮面ライダーシリーズの転機のひとつになる作品だったのでしょう。今作はホントに評価させるべくして評価されている作品だと実感しました。
他のシリーズにちょくちょく出てきたり、「ジオウ」のスピンオフとして「RiderTime」があったり、「ギーツ・リバイス」の映画に出てきたり、放送終了後もこうして色んなところで「龍騎」がお目にかかれるのも、今作が愛されている証拠だと思います。オリジナルキャストが多数集まった20周年同窓会を実施したり、キャスト陣の交流がいまだにあるのも好いですね。
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