るる

ランチの女王のるるのネタバレレビュー・内容・結末

ランチの女王(2002年製作のドラマ)
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このレビューはネタバレを含みます

好きだった! 親がドラマなんか見せてくれなかった、こんなドラマ見るなんてと馬鹿にされたくなかったから、毎週楽しみにしながら、小さなテレビで隠れて見てた思い出。見逃した回もたぶんあると思う、すごく悲しかった思い出…

ランチは千円以内、いまだに覚えてる。

いわゆる逆ハーレムもので…逆ハーレムって概念は、当時まだなかったんじゃないかな、少年漫画には主人公が複数ヒロインにチヤホヤされるというハーレムものというジャンルがあって、
その少女漫画版、女主人公がヒーローたちにチヤホヤされるから「逆」ハーレム…
だからこういう定型ができたのは、少女漫画のほうが後発なのかな、定型自体はあって名称が後からついたのかな、どうなのかな…
いまならどっちも「ハーレムもの」って呼べばいいじゃん、って気もするけど。
そもそものルーツが中東の一夫多妻文化だし、ハーレクイン小説なんかも関係するのかな、どうなのか。

とにかく、あんな全然似てない多種多様なイケメンが揃った家族がいるかよ!? ってハナシなんだけど、

竹内結子が好きだったんだよ、彼女が魅力的だったから、あのイケメン家族みんなが、彼女に惹かれていく、その恋模様も、楽しんでみれてた…

母親がいない、男ばかりの家族に女がひとり転がり込む話だったけど、母親の代用として好かれるわけではない、母っぽくない竹内結子、ひとりの女性として男たちを魅了する、かっこいい竹内結子だったのかもしれない、どうだったろうか。とにかく好きだった。

山下くんは漂流教室に引き続きかな、軽薄なキャラクターで、なんとなく苦手だった、

優柔不断で不器用な妻夫木くんに呆れていて、瑛太の記憶は…ない…

クソ真面目で武骨な職人気質な山田孝之くんが好きだったから、相手が自由奔放な伊東美咲でいいのか、と思いつつ、最後でたしか恋が実って、良かった、

皮肉屋の江口洋介が好きだったので、設定的に主人公と結ばれることはないとわかりつつ、応援していた…当時、ファンフィクションの世界を知ってたら、ハマってたと思う…ヒロインに反発しつつ、互いに認め合い惹かれあっていく、っていう定型ね、『プライドと偏見』方式、ベタなんだけど、好きなんだと思うわ…

元カレの元暴走族役で森田剛が出てきたときに、フツウに怖くて迫力があって衝撃を受けた思い出…あの、のどかな世界観に、明らかに異質な演技する男がやってきた、あの感じ、『学校へ行こう』でクリーンなイメージだったから、ダーティな役が衝撃的で…

竹内結子がとにかくチャーミングで、しっかりしてて好きだったから、元カレあんななのかよ!?という純粋なショックも、あったような…気がする…

いま思えば、主人公は元レディース、怒ると普段と打って変わってタンカを切る、っていう設定、90年台から00年代前半の少女漫画っぽい設定だったけど…たぶんもう、イマドキいまさら出てこないだろうな…っていう…(でもこのまえ少年漫画読んでたらレディースで一目置かれてる女子中学生がフツウにでてきてビックリした)

しかし、最後は誰を選ぶでもなくウヤムヤ…マジかよ畜生!って。たぶん当時、ファンフィクションの世界を知っていたら、納得いく二次創作を探しまくったんじゃないかな…

当時読んでた少女漫画の主人公も逆ハーレム状態で、誰を選ぶこともなく海外に旅立つエンドで、納得いかなかった思い出が…またかよ!って思ったのかもなあ。

あれかな、少年漫画には、いわゆる正ヒロインと最後には結ばれる、ってお約束があるけど、少女漫画にはないの? いやいやそんなことないよなあ…

とにかく魅力的に感じていたからこそ、決着をつけなかった、男たちの心を引っかき回すだけ引っかき回していった主人公に最後の最後でモヤっとしたんだよな、シーズン2やってほしかった、いま思えば、いわゆるロス状態のときがあった、

でも、あの家族の誰かとくっつくことで、あの家の嫁になる竹内結子なんて見たくなかったし、嫁になってから他の兄弟たちとギクシャクしながらレストラン切り盛りして暮らす女の姿なんて見たくなかったから、スッパリ男たちを置いて手の届かないところへ逃げていく女のエンドで、良かったのかもしれない…

再見したいな…
るる

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