山岡

THE MENTALIST/メンタリスト<ファースト・シーズン>の山岡のネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

カリフォルニア州捜査局のCBIの捜査官たちの物語を描いた1話完結のミステリードラマ。

食事中のながら見用作品として鑑賞。

とにかく本作の1番の魅力は主人公のパトリック・ジェーンだろう。現場に残された少ない手掛かりや容疑者の表情ひとつから推理を行い、仲間をケムに巻きながら超法規的な手法で容疑者を追い詰める天才的な頭脳の持ち主…そして高慢で変人…あまりにもシャーロック・ホームズ的なキャラクター。第一話の冒頭で被害者の母親の表情ひとつで犯人を突き止める展開はホームズ宣言に他ならないと思った。ホームズ的な主人公のミステリードラマは数多あるが、彼の持つ余りにも暗い過去はパトリック・ジェーンというキャラクターをさらに特別なものとしている。

また、リスボン捜査官の存在感もなかなか魅力的だ。刑事ドラマ的にはイカれた主人公の手綱を引く常識人の上司役を担う彼女だが、根底にはジェーンとの共犯関係があり、そこに本当の意味でワトソン的なキャラクター像を見出すことができる。

とはいえ、基本的にはノーマルな1話完結の刑事ドラマあり、どの回も及第点は満たしているものの、視聴者の想定を超えるような強烈な魅力を持った回は数少ない。

面白い回としては、とりあえずレッド・ジョンが関わってくるEP11,EP23が挙げられるだろう。
その他の回では、ジェーンと似たような能力を持った詐欺師や霊能力者、催眠術師がでてくる回が面白い。とくに催眠術バトルが展開されたEP18、魅力的な女詐欺師が暗躍するEP21はシーズン中、最高の出来の回といえる。

また、個人的には『ギルモア・ガールズ』のスターズホローの街のセットが随所に使われていた点も大きな特徴。キムの家やルークの店、最終話ではギルモア親子の家のセットも確認することができた。

シーズンが進むとバンペルト、チョウ、リグズビーなどのサブキャラクター達もキャラとしても魅力が増していくのだろう…シーズン2いこうも楽しみだ。
山岡

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