サムカワ

仮面ライダー アギトのサムカワのレビュー・感想・評価

仮面ライダー アギト(2001年製作のドラマ)
5.0
『ドンブラザーズ』に夢中な今、井上敏樹脚本作品を観よう!ということで

リアルタイム時 3〜4歳だった『仮面ライダーアギト』を。

当時の記憶って本当に残ってなかったんだなぁ〜としみじみと感じるくらい、こんなにも奥の深いドラマだったんですね…。

とくにドンブラを観ている今だからこそ、井上脚本らしい色々をビビットに受け取れます。


ライダーのデザイン、アクションのカッコよさ、ばっこんばっこん車がぶっ壊れる豪快さ等々、ライダーへ求める要素はしっかりあるのはもちろん、
どの登場人物もすべて愛しいんだからすごい…!

この人は良い人、この人は悪い人、みたいな属性がなく、みんなこの世界で生きたいように生きてるんですよね。

みんな自分の居場所や夢や目的を探して生きてるんだ。
みんなが美味しそうにご飯を食べているだけで涙が出てくるのは、みんなが生きてるからなんだ……。


いつか人間の脅威となるアギトを、人類は恐れ、敵対するかもしれない。
はたまた、もしかしたら人類の新たなる可能性としてアギトを受け入れることができるかもしれない。

人間なめるな。人間っていいな。
そんなことを自然と思えるし、人間を信じてみたくなる。自分もそういう人間になりたいと思う。
なんて志の高い物語だったんだ……。


今の時代にこそ必要な心を受け取りました。
サムカワ

サムカワ