かじドゥンドゥン

氷点2001のかじドゥンドゥンのレビュー・感想・評価

氷点2001(2001年製作のドラマ)
3.8
医師ツジグチの出張中、妻ハルエが彼の部下にあたる医師ムライと親密な時間を過ごしていたらしく、その間に幼い娘ルリコが連れ去られ、遺体となって川辺で発見された。そこでツジグチは、娘を殺した犯人の子を施設から引き取り、ヨウコと名づけて養子とする。しかも、彼女の出自を妻には教えず、後々それを知ったときの妻の顔を見てみたいという、恐ろしい復讐の意図でもって・・・。

母ハルエに愛され、中学生にまで育ったヨウコ。ところが、一度ロンドンへ渡ったムライが帰国し、ツジグチと同じ病院(ハルエの父が経営する病院)に赴任すると、再びハルエにアプローチするのみならず、家族を崩壊させるような悪だくみを次々と仕掛けて来る。結果、ハルエはヨウコの出自を知り、夫を憎み、ヨウコには露骨な嫌がらせを重ね始める。また、母からひどい仕打ちを受ける妹ヨウコをかばううちに、兄トオルが徐々にヨウコに惹かれてゆく。

最後は、ヨウコ自身が自分の素姓を知り、自殺未遂。一命をとりとめた彼女は感情を失い、ツジグチたちの親友とフランスへ発とうとするが、母ハルエがヨウコを赦し、あるいはヨウコに赦されるということがようやく成就して、家族は再び強い絆で結ばれる。