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ハウス・オブ・カード 野望の階段 シーズン 1のMASHのレビュー・感想・評価

4.0
まさかドラマでケヴィン・スペイシーが主演という異例の事態には驚きはしたが、あまりドラマを観ない僕は結局スルーしていた。しかし夏休みということもあり観てみることに。

結論から言うと、Netflixの良い所と悪い所が出ていた、と言う印象だ。

まず良いところが言わずもがなケヴィン・スペイシーだろう。彼がこのドラマの全てと言っても過言ではない。知的で冷静であるがその中に野望がギラついているキャラを、彼の持つ圧倒的な存在感により完璧に演じきっている。彼があまりにすごすぎて、他のキャストの良い演技までもが霞んでしまうほどだ。彼ほどの大物俳優を起用できたのはやはりNetflixの力だろう。また、たまに観客に話しかけてくるいわゆる「第四の壁」を破る演出は非常にうまい。コメディ以外でこの手法を使っている作品をあまり観たことがないので中々新鮮だった。

ただ先ほど書いた通りNetflixの悪い部分も出ている。それはドラマとしての緩急のなさだ。Netflixは毎週放送とかではなく、一気に1シーズンを配信するので結構中盤でダレるのだ。また何シーズンかを前提に作っているので、1シーズンとしてのまとまりもあまりない。再度キャラの話はもう少し短くしても良いのではないだろうか。

しかしドラマでケヴィン・スペイシーほどの大物俳優を主役に添えた作品など他にはない。彼をみるだけでもこの作品をみる価値ははあるだろう。シーズン2も楽しみだ!!
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