いんげん

ブレイキング・バッド SEASON 4のいんげんのレビュー・感想・評価

4.3
あー、これめっちゃ面白いわ!
ウォルターがクズ!クズ!人の皮を被った悪魔!デビルマンですよ。

前半はウォルターとジェシーが、ガスという抗えない力に対して何とか自分たちの命を繋いでいく防戦一方な展開。ちょっとやきもき。ジェシーの役者さん、自暴自棄の演技が光るね。いいキャラに育ったなぁ。

安楽椅子探偵ならぬ、介護ベッドDEA捜査官ハンクの当たりすぎる推理がヤバい。前シーズンでウザいくらいにブルーメスに対する執着を描いてたのが、此処に来て効いてますな。気持ちよかった。当時はマジうざかったけど。

そしてブレイクバッドの螺旋に巻き込まれた妻のスカイラー。勝手に元社長に遺産と称してお金渡したり、ウォルターの行動を邪魔しようとしたりでドラマ的にはイライラ要員なのかも知れないけど、ぶっちゃけ一番可愛そうだと思う。俺はスカイラーを応援してるよ。やっぱりウォルターはクズ!

あと忘れてはいけない、電話したい弁護士No. 1(俺調べ)ソウルグッドマン。ちょっとドラマ的に弁護士設定を都合よく使いすぎなきらいもあるが、俺は許した。彼が居なかったらこの作品は成り立たんね。どんなピンチでも軽口叩けるキャラが素敵。スピンオフのベターコールソウルもそのうち観ます。

シーズン3以降は新キャラほとんど出ず、数少ない主要キャラで物語進めてるのでサクサク観られるのはいいが、ちょっと世界観がこじんまりして来た気はする。
裏社会のフィクサーであるガスフリング、役者さんの演技にだいぶ助けられてない?あの素晴らしいポーカーフェイスのお陰でドラマでの大物感を何とか保ててるよな。

後半のカルテル戦からの怒涛の展開はハラハラドキドキめちゃくちゃ面白かった。
ラストカットの庭のスズランに繋がるシナリオには脱帽です。でもそれもやっぱりキャストの演技に依ってるよね。人生捨ててガスから逃げる事を決意したウォルターが、床下の金を回収しようとしたらスカイラーが元社長にあげちゃってたのを聞いて発狂しちゃったシーンやばかったわ。ゾクゾクした。

しかしもうこのシーズンで終わりでいいんじゃね?みたいな終わり方なんやけど、この後どうなるんやろか。やっぱりドクズのウォルター先生ことハイゼンベルクに天罰下るんやろなぁ。ジェシーには最後幸せになって欲しい。そしてウォルターのクズはしぬべき。ハンクがんばれ。