嶽花征樹

ブレイキング・バッド ファイナル・シーズンの嶽花征樹のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ものすごく面白いと聞いて、数年前に見ようとしたんですが、当時自分に肺がん疑惑があって、シーズン2の途中から辛くて見れなくなってしまいました。それくらい演技や演出がよくできていたという証左ではあるんですが、しばらく見るのをやめたまま月日はすぎました。

なんとなく今年のGWで一気に見てしまおうと思ったものの、大逆転裁判を一気にクリアするのを優先して(何時間かかるか分からなかったため)、残り4日でシーズン2後半から見始めたんですが、3日とおしてシーズン4を見終えたところで体調が悪くなり、無理せずにと今週土日でシーズン5を見終えました。ドラマって見るだけでも体力使うものなんですね。

シーズン最後にすごいクリフハンガーがきたり、どうなるか予想がつきづらいシナリオが圧巻。無駄な登場人物が全く居なくて、忘れた頃に存在してた意味を見出されるような構成となっているので、最初の頃からかなり綿密に考え抜かれていたのではなかろうかと思う次第です。

特にガス氏を演じた役者さんの存在感がすごく、無言でいるだけで重圧感が凄まじいのが印象に残りました。THE BOYSでの出演時も独特の迫力があるキャラクターだったので、他作品でも追ってみたくなりました。久々に鑑賞を再開するとき、どんな話だったか公式サイトで復習しようとしたら、ガス氏の運命が思いっきり書いてあって、こういうのはもう少しどうにかならないかな、と感じます。それ知っててもどうやって達成するのかハラハラしはしましたが、驚愕度が下がったのは否めません。

最終的にどう締めくくるんだろうか、という興味もあって見終えましたが、やはり登場人物がほとんど不幸になってしまいました。「道を踏み外す」というタイトル通りといえばそうなんですが、ドラマとしては意外と後味が悪くない感じになっていたのが素晴らしかったです。

むしろ切なさまで感じさせるような演出で、エンドロールの音楽に浸ろうとしたら、Netflixのあの忌々しい評価ボタンとか他作品オススメが出てきてしまって、戻るボタンをうっかり押したらエンドロール終わらせされて、しかも最初から再生しないと途中から見れないと踏んだり蹴ったり。この仕様、だいぶ前からかなりの人が怒ってますが、シティハンターが例外なだけで今のこの調子みたいで残念です。

魅力的な人物が多数出てきたので、そのうち弁護士を主人公にしたスピンオフも見てみようかと思いました。
嶽花征樹

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