よーすけカサブランカス

イエローストーン シーズン4のよーすけカサブランカスのレビュー・感想・評価

イエローストーン シーズン4(2021年製作のドラマ)
4.5
まさかのジミーがほぼ主人公というシーズン。ケイシーは最初の銃撃戦以降ほとんど何もしてない……
今回はイエローストーン地区の再開発が少しずつ進むと共に、環境保護論者という今風な軸が差し込まれ(しかもヴィーガン)、その首謀者とジョンとの関係が描かれたりもする。
ジミーと共に大きな変化としてはリップとベスが身寄りのない子を拾ったこと。それは子が望めないベスにとって母親になる機会となり(本人はママと呼ぶな、と言うが)、リップにとっては自身の過去の再来となる。
ただ生活は与えられたとして、この牧場特有の暴力の世界へ飛び込むかどうかはまだ選択の余地がある。ジミーはそれを示す役割なんだと思う。そして新しい価値観、進歩によって失われる文化の正しい担い手となる方法を。
ただ他の方法を選べないジョンが立候補した際の演説で、「進歩がお望みなら投票するな」と言ったのは堂々としすぎでとても痺れた。
ベスは何やっても面白い状態だが、一度親父にヤキを入れられてからは覚醒。神父を誘拐しての挙式は爆笑。そして復讐。
ジェイミーの血の問題は一応解決したと言っていいのか……。
来シーズンで一応完結ということだが、さてこの巨大なアメリカ史のジオラマはどこに着地するのか。