『クウガ以前、クウガ以後』
職場の先輩に「シン・仮面ライダーを観るぐらいなら、クウガを観ろ」と言われたので視聴。
今となっては、いやあ、ごもっとも。
特撮の避けられないテーマである「解決手段としての暴力」に正面から向き合った本作。
『リントは変わったな』
グロンギを封印した古代リントと、グロンギを全滅させようとする現代人
そこまで深く描かれないものの、現代人がグロンギと同じような末路を辿る可能性が示唆されていて、この辺りも平成ライダーの始まりを感じさせる。
『みんなの笑顔のために』
ン・ダグバ・ゼバとの最終決戦前、仲間と別れを告げる五代。
ダグバは笑い、五代は涙しながら殴り合う。
同じ「暴力」を用いながらも対照的な二人は、後の悪役ライダー等でも提起される「人間と怪人の境界線」を明確にしている。
「空我」として闘い続けた彼は、行き先も伝えず冒険の旅路につく。
「4号なんていなくてもいい世の中が一番良いと思うんだ」